『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』に現代のネオナチグループの紋章と同じと見られるエンブレムが登場し、ファンを困惑させている。
このエンブレムは最初にレディットで話題となり、ネオナチグループであるアゾフ連隊の部隊章と似ていることから、激しい議論が巻き起こっている。アゾフ大隊は元々2014年のクリミア危機の際にウクライナの民族主義者で構成された極右の義勇兵によって創設されたものだという。
このエンブレムはナチス親衛隊が用いた紋様「ヴォルフス・アンゲル」を現代風にアレンジしたものだと見られている。古代ゲルマン民族を起源とするこの紋様は、第二次世界大戦中のナチス・ドイツをはじめとして、極右の政治団体で繰り返し使用されてきた。
第二次世界大戦後は、アーリアン・ネイションズやアゾフ大隊などのネオナチグループがこの紋様を使用している。『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』で短い盾に描かれたマークは、アゾフ大隊と同じ色を使用しているが、紋様が反転している。
Note to devs, this insignia is used by a Neo-Nazi battalion in Ukraine from r/CODWarzone
『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』のキメラパックにはこの紋様のついたエンブレムが含まれており、このパックを購入すると、3人のオペレーターのうち、特別な衣装を着た2人がこのエンブレムを着用する。このマークを身に着けていないのは、ウクライナ出身のキャラクターであるイェゴーのみとなっている。
最初にこの問題に関して『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』関連レディットで発言した投稿者は、歴史的なナチスのシンボルマークを使うことと、現在も活動中の犯罪グループに関連するシンボルマークを使うことは「全く別物だ」と指摘している。
投稿者は「エンブレムにハーケンクロイツ使用しないのは理由がある。ナチズムを助長しないためです。歴史を正確に学ぶためにそのシンボルマークを使用することはまったく問題ありません。 今までゲーム内で実在するISISや他のテロリストを想起させるものがエンブレムとして使用されることはなかったのに、なぜこれが例外として許されるのでしょうか?」 と述べている。
アクティヴィジョン・ブリザード社は、まだこの件についてコメントしていない。
同タイトルの関連情報としては、『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』のオペレーター「マラ」役の声優が2人組のストリーマーによる不正行為を報告し、ストリーマーらがツイッチからアカウント停止処分を受けている。
Copyright © 2024 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.