Photo: Square Enix

『ファイナル・ファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターであり、『ファイナル・ファンタジーXVI』のプロデューサーも務める吉田直樹が同シリーズは業界のトレンドへの適応に「苦戦していると思う」との考えを明らかにしている。

吉田直樹はオンライン・マガジン『インヴァース』のインタヴューで、特に業界が急速に進化している中で、『ファイナル・ファンタジー』のゲームデザインの方向性について様々な要望が寄せられていると語っている。

「『ファイナル・ファンタジー』が業界のトレンドにうまく適応できているかという点では、現状では苦戦しているのではないかと思います」と述べている。「ゲームデザインの方向性について様々な要望が寄せられています。正直なところ、1つのタイトルでその要望をすべて満たすことは不可能です」

だが、吉田直樹はそうした業界の流れについていけなくても心配はしていないと語っている。「私たちにできるのは複数のゲームを作り、どんな時でも最高の作品を作り続けるというのが今の印象です」

さらに、同インタヴューの中で彼はまたゼロからMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)を作りたいと語っている。

今年5月に、吉田直樹はメタヴァースについて「遊び」ではなく、「現実をデジタル世界に置き換えたシステムそのもの」というイメージだとコメントしており、「メタヴァースをどうとも思っていない」と続けている。さらに、7月には『ファイナル・ファンタジーXVI』にターンベースのバトルシステムを採用しない理由について、ターンベースのバトルに馴染めない若い世代のゲーマーの感覚に合わせたためと説明している。

彼は「僕はコマンドとターンベースのRPGで育ってきた世代です」と語っている。「ですので、そのおもしろさも、没入感もわかっているつもりです」

「その一方でこの10年ほど、『テレビゲーム上でコマンドを選択して戦うという感覚について理解ができない』という意見をかなり目にするようになりました。特に若い世代のユーザーや普段RPGを遊ばないというユーザーを中心に、この意見は今も増えています」

その他のニュースとして、発売が延期されていたNintendo Switch版『ライフ イズ ストレンジ リマスター コレクション』が来月、海外でリリースされることが明らかとなっている。

同作は初代『ライフ イズ ストレンジ』とその前日譚となる『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』がセットになっており、9月27日にリリースが予定されている。さらに、タイトルが『ライフ イズ ストレンジ:アルカディア・ベイ コレクション』に変更される。

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