Photo: Chesnot / Getty Images

ニンテンドー・オブ・アメリカの前社長であるレジナルド・フィサメィは、任天堂が障害のあるユーザー向けに設計したクロス・プラットフォーム・コントローラー(複数の家庭用ゲーム機に対応したコントローラー)の開発に携わっていたと明かしている。

レジナルド・フィサメィはオンライン・マガジン『インヴァース』のインタヴューで、Xbox向けに開発されたアダプティヴ・コントローラーを参考にして、様々なゲーム会社が共同で「ゲーム機種にとらわれず、あらゆるユーザーにとって使いやすいコントローラー」の開発を進めていたと述べている。

さらに次のように続けている。「最新のXbox、プレイステーション、任天堂のゲーム機で使えるアダプティヴ・コントローラーといったイメージです。私たちは3年前にそういったコントローラーの開発に取り組んでいました」しかし、レジナルド・フィサメィは2019年にニンテンドー・オブ・アメリカを退社しており、このコントローラーの開発プロジェクトが存続しているかどうかはわからないという。

「まだ開発が続いているといいですが、実際どういう状況なのかは分かりません。でも、機種にかかわらず全ての家庭用ゲーム機に対応したコントローラーがいち早く実現されて、お客様のもとに届けられればいいなと思います」

彼は次のように続けている。「理想としては、ゲーム業界全体で共通の規格を設けて、プレイヤーの身体的なニーズに応じてカスタマイズでき、家庭用ゲーム機とPCに対応したコントローラーを開発するのが一番だと思います」

今年5月には、マイクロソフトが、従来のマウスやキーボードの使用が難しい障害のあるユーザー向けに、カスタマイズできるパソコン周辺機器「アダプティヴ・アクセサリ」の販売を発表している。アクセシビリティというのは運動機能、認知機能、感覚機能に障害のあるプレイヤーでも十分にゲームを楽しめるデザインを意味している。

一方、マイクロソフトのXboxアダプティヴ・コントローラー発売後、開発の中心人物がゲーム周辺機器のアクセシビリティ改善の動きが「少し停滞ぎみ」だと感じると発言している。

その他のニュースとして、発売が延期されていた『ライフ・イズ・ストレンジ リマスター・コレクション』がいよいよ現地時間9月27日にNintendo Switchで発売される。

なお、Nintendo Switch版ではタイトルが『ライフ・イズ・ストレンジ:アルカディア・ベイ・コレクション』に変更されており、本作には初代『ライフ・イズ・ストレンジ』と前日譚に当たる『ライフ・イズ・ストレンジ:ビフォア・ザ・ストーム』のリマスター版2本が収録されている。

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