ロシアによるウクライナへの軍事進攻が依然として続くなか、エレクトロニック・アーツは9月30日にリリース予定のサッカーゲームシリーズ最新作『FIFA 23』にロシアの代表チームおよびクラブチームを収録しない方針を明らかにしている。
『ユーロゲーマー』の取材に対してエレクトロニック・アーツは「弊社パートナーの国際サッカー連盟(FIFA)および欧州サッカー連盟(UEFA)と足並みを揃える形で、EAスポーツはロシアの代表チームおよびクラブチームを『FIFA 23』に収録しません」とコメントしており、さらに次のように続けている。
「EAスポーツはウクライナの皆様と思いを同じくし、サッカー界から寄せられている多くの意見と同様に、平和とウクライナへの侵攻の終結を願ってやみません」
このメッセージは、今年3月にエレクトロニック・アーツが発表した声明と同じ内容となっている。ロシアがウクライナへの軍事侵攻を2月に開始してから数週間後に、EAスポーツは『FIFA 22』などのゲームからロシアの代表チームおよび全クラブチームを削除し、ロシアの軍事侵攻に対するゲーム業界の他社の対応に賛同していた。
ただし、エレクトロニック・アーツはUEFAのようにロシアのスポンサー企業の広告を打ち切る措置は取っていない。UEFAは2月にロシアの国営天然ガス企業であるガスプロムとの提携を解消したが、『FIFA 22』の広告にはガスプロムが掲載されたままとなっていた。
今年3月、エレクトロニック・アーツは『NME』の取材に対して「ロシアのスポンサー企業との契約解除に関して、特にコメントはありません」と回答している。
関連情報として、エレクトロニック・アーツは現地時間7月21日に『FIFA 23』の新要素を公開し、シリーズ史上初めて女子クラブチームでプレイできることなどが明らかとなっている。『FIFA』シリーズ最後の作品となる『FIFA 23』では、新技術「ハイパーモーション2」の搭載やプレイステーション、Xbox、PCの同世代プラットフォーム間でのクロスプレイも可能になるという。
その他のニュースとして、ツイッチの有名ストリーマーの「Pokimane」がメンタルヘルスの回復とSNSから離れた生活を送るために、ストリーミング配信を休止すると自身のツイッター・アカウントで発表している。彼女は復帰時期は明らかにしていないものの、「リフレッシュして、より多くのコンテンツを作る準備をした上で」再びストリーミング配信ができるのを楽しみにしていると述べている。
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