ソニー・インタラクティブ・エンタテイメントがプレイステーション5の欠陥を隠蔽しているとして、原告のクリスティーナ・トレホはイリノイ州の巡回裁判所で新たな集団訴訟を起こしている。
イリノイ州在住のクリスティーナ・トレホは現地時間7月12日に訴状を提出し、プレイステーション5で頻繁に発生するクラッシュとゲーム内のセーブデータが失われる不具合をソニーが隠蔽していると主張している。彼女は「保証期間内の修理依頼とオンライン上での消費者からの苦情」を通じて、ソニーがこの不具合を把握していたと訴状で述べている。
ソニーを相手取ったプレイステーション5に関する訴訟は今回が初めてではない。『IGN』によると、昨年2月にもソニーはデュアルセンス・コントローラーが「ドリフト問題」を抱えている欠陥品であるとして提訴されている。多くのプレイステーション5の所有者がドラフト問題を実感していたことから、この訴訟は注目を集めたが、今回の訴訟はコミュニティ内での関心が低いように思われる。
訴状によると、プレイステーション5の欠陥により、プレイ中に突然ゲーム機本体の電源が切れてしまい、セーブデータを失ってしまうことが頻繁に発生するという。クリスティーナ・トレホは訴状で次のように述べている。「プレイステーション5は様々なエンタテインメントに使用できますが、ビデオゲームをプレイすることが主な機能です。ゲーム機の欠陥はユーザーがビデオゲームをプレイする際に支障をきたし、プレイステーション5の主な機能とその使用を全体的に損なうものです」
クリスティーナ・トレホはイリノイ州における消費者法違反、保証違反、不当利得の返還請求を訴えているほか、集団訴訟の認定、損害賠償、手数料、裁判費用の支払いおよび陪審員裁判を求めている。今回の主張が正当であれば、この訴訟はソニーにとって深刻な問題となる可能性が高い。
プレイステーション5は2020年11月の発売以来、全世界で1900万台以上を販売しており、驚異的な成功を収めている。
その他のニュースとして、ユニティ・テクノロジーズの最高経営責任者であるジョン・リッチティエッロは開発の段階において収益化を後回しにするゲーム開発者は「馬鹿者」だと発言した件に関して、謝罪する声明を発表している。
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