任天堂は映像コンテンツの企画・制作会社であるダイナモ・ピクチャーズを子会社化するために株式譲渡に関する契約を締結し、10月3日に株式取得を実行する予定と発表している。
任天堂の発表ではダイナモピクチャーズの「発行済株式の100%」を取得して「完全子会社化」する計画の概要が明らかになっている。映像コンテンツの企画・制作というダイナモピクチャーズの事業内容から、任天堂はダイナモ・ピクチャーズ子会社化により「当社グループの映像コンテンツの企画・制作体制を強化する」と述べている。
ダイナモ・ピクチャーズの過去の作品は同社のホームページで見ることができるが、CGアニメーションのスタイルは、任天堂の既存作品と相性がよいと考えられる。2011年に設立されたダイナモ・ピクチャーズは、映画、テレビ、ゲームの分野で業績を上げており、ゲームでは『デス・ストランディング』、『ペルソナ5』、『モンスターハンター:ワールド』などのモーション・キャプチャーを担当している。また、『ファイナルファンタジーXIII-2』やネットフリックスのアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』シーズン2、映画『アーヤと魔女』などのCG制作にも携わっている。
ダイナモ・ピクチャーズの子会社化により、任天堂は映画やテレビのアニメシリーズ作品を増やしていくと考えられ、『VGC』によると、米国著作権局のウェブサイトで著作権リストに「任天堂スタジオ」という名称が掲載されていることが先月明らかとなっている。この名称は以前から掲載されていたとみられるが、ツイッターユーザーの「MichaelO2k」が先月発見している。ただし、今回の子会社化は2023年に公開予定の新作アニメ映画『スーパーマリオ』とは関係がないとみられる。同映画については先日、プロデューサーがマリオ役の俳優であるクリス・プラットのイタリア訛りは「イタリアの人々を馬鹿にするような意図はない」としてファンの懸念を払拭していた。
その他のニュースとして、スマートフォン向けMMORPG『オールド・スクール・ルーンエスケープ』の開発元であるジャゲックスが、イージーモードやハードモードなど今後導入される可能性があるゲームモードについて述べている。これらのゲームモードは「現時点では具体的なことは何も決まっていない」が、アソシエイト・デザイン・ディレクターのキーレン・チャールズは「(ファンのアンケート結果により、イージーモードとハードモードは)商船モードよりも導入される可能性が高いだろう」と語っている。
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