Photo: Konami

漫画『遊☆戯☆王』の作者である高橋和希が亡くなった。享年60歳だった。

NHKによると、7月6日午前10時半ごろ、沖縄県名護市の沖合で「人がうつ伏せで漂流している」と海上保安庁に通報があったという。現場に駆けつけた消防隊員が救助したが、その後男性の死亡が確認され、7日に身元が確認されている。

彼はスノーケリングの器具を装着していて、『ジャパンタイムズ』紙によると、海上保安署が亡くなるまでのいきさつを調べているという。

高橋和希は1996年に出版された漫画『遊☆戯☆王』の作者として知られている。この漫画の成功により、コナミデジタルエンタテインメントは高橋和希の協力を得て、1999年にトレーディング・カードゲーム『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』を発売している。また、トレーディング・カードゲームから様々なデジタル・カードゲームが生まれ、その最新作が『遊戯王 マスターデュエル』となっている。

さらに、『遊☆戯☆王』のテレビアニメシリーズも数多く放送されており、1990年代のシリーズが人気を博したことで様々な後続作品や映画が制作されている。

高橋和希は亡くなる前まで『遊☆戯☆王』関連作品に携わり続け、2015年のコミック・コンベンション「コミコン・インターナショナル」でインクポット賞が贈られており、「大変光栄に思う」と述べている。

彼の訃報を受けて、ファンたちはツイッターで追悼の意を表している。

YouTuberの「TheAn1meMan」ことジョゼフ・ビジンジャーは「この人はまさに、私も含めて全世代の子どもたちに影響を与えてきた。素晴らしい人物の命が突然、悲劇的に奪われるのは非常に悲しいことだ」とツイートしている。

また、「高橋和希先生、安らかにお眠りください。あなたの漫画はこれまでも、これからも、世代を超えて私たちにインスピレーションを与え続けてくれるでしょう。私たちは、あなたが作品を通して世界に伝えてくれたメッセージを、また会える日まで大切にして生きていきます」というファンからのメッセージが投稿されている。

さらに、ファンページには「『遊☆戯☆王』で育った人もそうでない人も、カードゲームのみしていた人も漫画だけ読んでいた人も、アニメを英語で見ていた人も日本語で見ていた人もみんな、1人男性の情熱で心がひとつになれました。彼は私たちの心の中でずっと生き続けるでしょう」と掲載されている。

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