Photo: Konami

あるファンが制作したPC版『サイレントヒル2』の修正パッチが20年前から確認されていた有名な不具合を修正している。

『PCゲーマー』の報道によると、「サイレントヒル:エンハンスド・エディション・ヴァージョン2.0」と名付けられたこの新たなパッチは、特定のゲーム音声が次のシーンにも引き継がれてしまう問題などを解決するもので、現在PC版でダウンロードできる。

この不具合は20年前に本作が発売された時から発生しており、オーディオエンジンがマルチコアCPUに干渉しているのが原因だとされていた。「サイレントヒル:エンハンスド・エディション・ヴァージョン2.0」により不具合が解消された様子が動画で報告されている。

『サイレントヒル2』のパッチを独自に制作したチームはマルチコアCPUでの安定性を確保するため、ゲームのストリーミング・オーディオ・エンジンをゼロから作り直している。また、このパッチではゲーム内で発生していた複数のスタッタリング(カクツキ)の修正や、グラフィック調整も追加されている。

『サイレントヒル2』で本パッチを利用するにはPC版のゲームディスクが必要となるが、現在スチームなどの公式オンラインストアでは入手できなくなっている。オークションサイト「イーベイ」では現在もゲームディスクの中古品が出品されているが、最高で70ポンド(約1万円)の値が付いているという。

『サイレントヒル2』は2001年にプレイステーション2で発売されている。同年に海外でPC版が発売されたほか、日本ではXbox版の特典コンテンツをすべて収録した完全版『サイレントヒル2 最期の詩』が2002年にプレイステーション2向けにリリースされている。また、コナミは高画質版の『サイレントヒル2 最期の詩』と『サイレントヒル3』を収録した『サイレントヒル:HDエディション』を2012年にプレイステーション3とXbox360で発売している。

ここ数年、ファンたちはコナミが手掛ける『サイレントヒル』シリーズの新作を待ち望んでいる。ゲームディレクターの小島秀夫が手掛けた『P.T.』は当初、同シリーズの新作『サイレント・ヒルズ』として制作されていたが、その後開発が中止されている。

その他のニュースとして、『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』のグローバル版が、プレイステーション4向けに発売予定となっている。

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