任天堂は2020年に生じた大規模なデータ漏洩で同社のレトロゲームやニンテンドー64の試作版をはじめとする膨大なデータがインターネット上に流出した事件を受けて再発防止に向けセキュリティ対策を強化している。
この大規模なデータ漏洩では『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』、『スーパーマリオワールド』、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、『ヨッシーアイランド』そして未発売のタイトルのデータがインターネットに流出している。
また、ニンテンドーDS、Wii、中国専用機iQueなどの家庭用ゲーム機に関する内部機密文書も含まれており、ゲーム機の動作プロセスに加えて、商品化に至るまでの開発過程と発売後の展開方法が書かれているという。
『VGC』によると、任天堂製品を販売している中国ブランドのiQueや、Wii向けの周辺機器とソフトの開発を請け負うサードパーティ企業であるブロードオンから情報が流出した疑いがあるという。
任天堂はこの大規模なデータ漏洩に関して現在でも声明を発表しておらず、コメントもしていない。しかし、6月28日に行われた定時株主総会でこの件について質問が上がっており、代表取締役社長の古川俊太郎が答えている。
定時株主総会に参加したツイッター・ユーザーの「エヌスタイルズ(NStyles)」によると、ある参加者が「一部の人はiQueがデータ漏洩の原因になったと考えている」とコメントした上で、iQueが漏洩元ではないかという意見に対する任天堂の見解をたずねていた。
古川俊太郎は次のように答えている。「中国のPCゲーム、モバイルゲーム市場は大きいですが、家庭用ゲーム機市場はあまり大きくありませんので、テンセントとともに今後も普及させていきたい。情報漏えいについては専門家とともに対応しています。情報セキュリティ・マネジメントも導入しました」
任天堂は自社のIPの保護に特に積極的な企業の一つであり、これほどの規模のデータ流出が生じたにもかかわらず、それほど大きなニュースになっていない。
その他のニュースとして、『オーバーウォッチ2』の最新ベータ版では各ヒーローの能力などが変更されており、プレイヤーの一部はヒーラーのマーシーの変更に不満をもらしている。
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