イギリスの競争・市場庁はブラウザやクラウドゲームをめぐり、アップルとグーグルのモバイル市場の独占状況に関する調査を予定している。
競争・市場庁による1年間におよぶ調査の結果、アップルとグーグルの2社が実質的にモバイル市場を独占しているとプレスリリースで指摘しており、その中でもゲーム業界とクラウドゲームの関連性について言及している。
「アップルは、クラウドゲームサービスがアップストアに参入することを妨げている……クラウドゲームサービスが参入すると、アップルの重要な収入源であるゲームアプリの収益を脅かす可能性がある。この分野に参入障壁を築くことで、ユーザーがクラウドゲームの恩恵を十分に受けらない懸念がある」
競争・市場庁はモバイル市場でのクラウドゲームの制限について英国の企業に聞き取りを実施した後、クラウドゲーム市場をさらに調査する予定となっており、グーグルとアップルに法的拘束力のある改善命令を出す可能性もある。
プレスリリースではモバイル端末のブラウザに関して、アップルが「サファリ」に代わるブラウザのダウンロードを制限していることを問題視しており、またアンドロイド端末には「グーグル・クローム」がプレインストールされているためグーグルが他社より明らかに優位な立場にあると主張している。
競争・市場庁は、グーグルの「プレイストア」のアプリ掲載基準に関しても調査を開始する予定であり、アップルの「アップストア」については2021年3月の時点で同様の調査がすでに進められている。
この調査方針に関する意見などは7月22日まで受け付けられている。
その他のニュースとして、マイクロソフトが、アクティヴィジョン・ブリザード社の買収完了後は労働組合の結成に中立的な立場をとると合意に反対しないと約束したことが明らかとなっている。
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