Photo: Nintendo

任天堂の公式サイトで公開されたインタヴュー記事「開発者に訊きました」に『Nintendo Switch スポーツ』の開発チームが登場し、開発初期段階の裏話を公開している。

5月27日に公開された第5回「開発者に訊きました」のなかで、『Nintendo Switch スポーツ』プロデューサーの嶋村隆行はプレイヤーが操作するキャラクターのデザインを検討する過程で、「ロボットみたいなキャラ」も案としてあがっていたと言及している。任天堂の開発チームは試作を重ねる中で、実際のスポーツを再現する体感操作の完成度を追求しつつ、初めてであっても遊んでもらいやすいように作品を一から作り直すことに決めたという。アートディレクターの森井淳司によれば、この決定が下される前には、プレイヤーがロボットを操作してスポーツをする案も検討されたという。

この案は、プレイヤーがJoy-Conを動かすと、プレイヤーのアバターが乗ったロボットが連動して動き、ボウリングなどのスポーツをするというものだった。森井淳司は当時を次のように振り返っている。「ロボット案は最初みんなノリノリで、『あ、これ面白いんと違う!?』ってなって、一度試作もしてみたんですよ。でも、実際画面に出て、動かしてみたら、みんな『シーン……』って感じでした」

最終的にはヒトに近いデザインが採用され、製品版のゲームに登場している。また、前作のMiiのように、自分のアバターでゲーム内の各種目を遊べるシステムも導入されている。なお、前作のMiiの動きは約30種類の個別のモーションで構成されていたのに対し、最新作で同じ動きを再現するには650種類以上のモーションが必要になったという。これは、モーションの数を少なくすると、高い解像度に対応したNintendo Switchではキャラクターの動きが不自然に見えてしまうためだったという。

『NME』は『Nintendo Switch スポーツ』のレヴューで5つ星中4つ星を付けて、次のように評価している。「『Nintendo Switch スポーツ』は人気シリーズの正真正銘の現代プラットフォーム版です。種目の中にはやや魅力に欠けるものもありますが、『チャンバラ』や『サッカー』は素晴らしく、非常に楽しい時間を提供してくれます。さらに、『Nintendo Switch スポーツ』のダウンロード版の価格は大半の任天堂のタイトルよりもお手頃な30.99ポンド(日本では4,300円)となっており、ゲームの内容を踏まえるとお値打ちのタイトルになっています」

その他のニュースとして、新作ソフト『マリオストライカーズ バトルリーグ』を発売前に体験できるイベントが6月4日から6日まで開催されることが明らかとなっている。

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