Photo: Niantic

2016年にリリースされたARゲーム『ポケモンGO』に新たなソーシャルアプリケーション「キャンプファイア」が導入されることが明らかとなっている。ソーシャルARアプリケーションとも呼ばれる「キャンプファイア」は、ナイアンティックのARゲームをつなぐハブの役割を果たし、プレイヤーはこのアプリを通して他のプレイヤーや新たな体験と出会うことができる。

開発元のナイアンティック社は現地時間5月24日から25日にかけて、AR開発者向けのカンファレンス「ライトシップ・サミット」をサンフランシスコで開催しており、そこでプレヴュー版の「キャンプファイア」を発表している。「キャンプファイア」を使うとプレイヤー同士がお互いの位置を確認したり、グループチャットに参加したり、アクティヴなレイドバトルが表示できるようになる。同アプリケーションは『ポケモンGO』に導入されるほか、今後はナイアンティック社のすべてのゲームタイトルで利用できるようになり、ナイアンティック社が掲げる「リアルワールドメタヴァース(現実世界でのメタバース)」へのステップになると考えられる。

ナイアンティック社の公式ブログでは次のように紹介されている。「『キャンプファイア』はリアルワールドメタヴァースの『ホームページ』の役割と考えています。プレイヤーはこの空間で、同じ地域のプレイヤーに出会い、互いにメッセージを送ってコンテンツを共有したり、独自のイベントやミートアップを開催したり、ナイアンティックの取り組みの中核のひとつである現実世界でのソーシャルなつながりを育むことができます」

また、オンラインゲーム『イングレス』などナイアンティック社の他のタイトルにも対応することから、他の作品の人気も高まる可能性がある。さらに、ナイアンティック社はライトシッププラットフォームのヴィジュアル・ポジショニング・システム「ライトシップ VPS」についても発表しており、このシステムを利用すると、プレイヤーの位置や向きを判断し、センチメートル単位の精度でARコンテンツを固定できるようになる。ナイアンティック社は他社の開発者が「ライトシップ VPS」にアクセスできるようにする計画についても説明しており、多くの開発者がAR向けの新たなマップを作成できれば、「キャンプファイア」での体験が広がる可能性があるという。

2016年7月にリリースされた『ポケモンGO』はダウンロード数、売上高ともに史上最高のモバイルゲームの1つとなっている。昨年には全世界で10億ダウンロードを突破して50億ドル(当時約5,500億円)の売上を記録している。現在、ゲームに登場するポケモンとして、世界図鑑には地域ごとの異なる姿を除いて743種類が掲載されている。

ナイアンティック社はメタヴァース・コンテンツの拡充を図っているが、異なる考え方もある。先日、『ファイナル・ファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹が『週刊文春』のインタヴューで次のようにコメントしている。「率直に申しますと、どうとも思ってないです。すみません。僕にとってメタヴァースというのは、遊びではなく、“現実をデジタル世界に置き換えたシステムそのもの”というイメージです。そのため、メタヴァースにエンタメ性はあまり関係がないと思っているのです……だから僕が今後関わるとすれば、メタヴァースそのものを作ることではなくて、デジタル現実の中で遊ぶ、面白いエンタメコンテンツを作る、という方向になるかと思います。まだあくまでイメージのお話しですけどね……」

その他のニュースとして、『VGC』によると、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントの社長兼CEOであるジム・ライアンは2023年3月までに2本、2026年3月までにさらに9本の新たなライヴ・サービス・ゲームをリリースする方針を明らかにしている。

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