Photo: Netmarble

デイブレイク・ゲーム・カンパニーの親会社であるエネイド・グローバル・セブンは昨年11月に発表した「マーベルのIPを基にした大規模多人数型オンラインゲーム(MMO)」の開発を中止すると現地時間5月25日に発表している。マーベルのMMO制作が開発中止となるのは過去5年間で2度目となる。

エネイド・グローバル・セブンは5月25日付けのプレスリリースを公式サイトで発表し、マーベルのMMOタイトルの開発中止を次のように説明している。

「デイブレイク・ゲームが手掛けているマーベルのMMOタイトルの開発を中止することになりました。開発リスク、投資規模、グループの長期的なプロダクト・ポートフォリオ戦略を見直した結果、取締役会はプロジェクトの優先順位を変更し、別の長期プロジェクトに注力すべく、グループ内のリソースを再配置すると決断しました」

エネイド・グローバル・セブンはマーベルのMMO制作に対して5億クローネ(約64億円)の投資を予定していたが、この資金はMMORPG『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』や『DCユニバース・オンライン』の追加開発など小規模プロジェクトの費用に充てるほか、「自社のオリジナルIP制作」に注力すると述べている。

同社は『DCユニバース・オンライン』を手掛けるディメンション・インク・ゲームズやロボットFPS『メックウォリア』を手掛けるピラーニャ・ゲームズのほか、箱庭系ゲーム『マイ シンギング モンスター』を制作したビッグ・ブルー・バブルなど複数のゲーム開発スタジオを所有しているため、追加投資が必要な事業は多数存在すると見られている。

また、エネイド・グローバル・セブンは今回の開発中止について「マーベルのMMO制作が変更となったことと損益計算書に直接償却を計上することを除けば、直近から中期の収益に影響は与えません」と投資家に説明している。

デイブレイク・ゲーム・カンパニーは以前もマーベルのMMO開発に携わっていたが、2018年に開発の中止を発表している。

その他のニュースとして、ゲーム史の舞台裏を綴った書籍『アルティメット ヒストリー オブ ゲームズ:ヴォリューム2』でマイクロソフトがマーベル作品をテーマにしたゲーム開発に向けたマーベル・ゲームズとの業務提携を見送っていたことが明らかになっている。その後、『スパイダーマン』がプレイステーション向けタイトルとしてリリースされている。

マーベル・ゲームズの幹部であるジェイ・オングは、本書のインタヴューで次のように語っている。「過去に、Xboxとプレイステーションの両方に(マーベル作品のゲームのリリースを)打診しました。『弊社は現在、家庭用ゲーム機を手掛ける大企業とは契約を結んでいませんが(業務提携について)いかがでしょうか』と尋ねたのですが、マイクロソフトには断られました。当時のマイクロソフトの戦略は、自社IPの開発に注力することでした」

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