Photo: Sega

セガサミーホールディングスは年内にリリースが予定されているアクション・アドベンチャー・ゲーム『ソニックフロンティア』について「クオリティを上げるべく鋭意取り組んでいる」とコメントしている。

同社は2022年3月期のアナリスト・機関投資家向け説明会を5月13日に開催しており、説明会での質疑応答の内容を伝える資料が公式ホームページで公開されている。資料によると、『ソニックフロンティア』について「開発の考え方としてはこれまでのクオリティ重視が結果にも繋がってきていると思うが、メタクリティック等の外部評価スコアによる目標点数等は設定しているか」という質問に対しては、次のように回答したという。

「欧米では外部評価機関のスコアとセールスの相関性が高いので、社内的な目標は掲げている」

同社はまた、「高スコアが取れるとマストバイゲームとなりセールスとの相乗効果が出てくる」可能性があるとした上で、「現在ホリデーシーズンの販売に向けてクオリティを上げるべく鋭意取り組んでいる」とコメントしたという。

このやり取りは、過去5年間にセガサミーホールディングスが自社開発した『ソニック』シリーズ作品のうち、外部レヴューサイトの評価に伸び悩んだ『ソニック ロストワールド』と『ソニック フォース』のケースを踏まえたものだったと見られている。両作品の評価は、大手レヴューサイト『メタクリティック』による総合スコアでいずれも57点から60点代前半となっている。

その一方で、2017年発売の『ソニックマニア』は84点から91点、スモウ・デジタルが手がけた2019年の『チームソニックレーシング』は71点から73点と同サイトでも高い評価を得ている。

『ソニックフロンティア』については、昨年12月にトレイラー動画が公開されて以来、新たな情報の発表はないが、トレイラー動画ではオープンワールドの島「スターフォール・アイランド」を駆け回るソニックの姿を確認できる。『ニンテンドー・ライフ』によれば、『ソニック』シリーズのソーシャル・メディア・マネージャーであるケイティ・クルスノウスキーは、先月放送された海外向け情報番組「ソニック・オフィシャル」で「(『ソニックフロンティア』については)引き続き今年の年末にリリースの予定です」とファンに向けて述べている。

『ソニック』シリーズの関連情報として、『ソニックオリジンズ』のリリースが6月23日に決定している。『ソニックオリジンズ』にはデジタルリマスター化された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2&ナックルズ』、『ソニックCD』の初期4作品が収録されるという。

その他のニュースとして、3Dアーティスト兼クリエイティヴ・ディレクターとして2012年まで『ヘイロー』シリーズの開発に携わっていたマーカス・レトが、ドラマ版『ヘイロー』を視聴した感想として「(自分が制作を担った)ゲーム作品とは全く別の世界観」だったと自身のツイッターで述べている。

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