Photo: Bungie

現地時間5月14日に米ニューヨーク州バッファローで発生し、黒人の多く住む地域を意図的に狙ったとみられる銃乱射事件を受けて、アクション・シューティング・ゲーム『デスティニー』シリーズを手掛けるバンジーは自社のオンライン・コミュニティ内で「(人種)偏見と戦う」ためにさらなる行動を起こすことを表明している。

現地時間5月17日にバンジーは公式サイトで今回の銃乱射事件に対する声明を発表し、自社のオンライン・コミュニティにおける過激思想への対策に関して次のように述べている。

「オンライン・コミュニティは過激思想を広め、その拡散に利用されることがあり、人種差別的な攻撃に繋がるケースが非常に多くなっています。このような悲劇を防ぐため、私たちはこれまでの人種差別に対する取り組みを検証し、どんな役割を果たせるかを考えるべきです」

「バンジーとインクルージョン・クラブ『ブラック・アット・バンジー』はこの悲劇に対して共に取り組んできました。現在、バンジー・ストアのトップページにピンバッチの『ビー・ハード』を掲載しています。本日(現地時間5月17日)から少なくとも1年間、このピンバッチの収益を全て非営利団体『南部貧困法律センター(SPLC)』に寄付します。この団体はアメリカ国内のヘイトグループやその他の過激派団体の動向を監視し、メディアや法執行機関にその情報を提供する取り組みを行っています」

また、バンジーは「ブラック・アット・バンジー」とともに「プレイヤーやコミュニティ・チームと連携し、ファンの集う場所が人種差別主義を許さない安全な空間となるよう、現行の取り組みを強化します」と続けている。

さらに、他のゲーム開発会社やゲーム・コミュニティに対しても「あらゆる偏見と戦うべく」さらなる行動を取るよう呼びかけており、「ゲームとそのコミュニティは善であるべきで、そのために私たちは努力しています」と声明を締めくくっている。

関連ニュースとして、ディスコードとツイッチは今回の銃乱射事件の容疑者がプラットフォームを利用していたことを受けて声明を発表している。事件発生の数日前に容疑者はディスコードに銃乱射事件の詳細を投稿したと見られるほか、犯行の様子をツイッチでライヴ配信していた。

ツイッチはネット上に拡散してしまった銃乱射事件のライヴ配信動画を削除し続けることを約束し、ディスコードは「法執行機関の捜査に可能な限り協力します」と述べている。

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