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現地時間6月3日に開幕する「UKゲームエキスポ2022」では来場者にマスクの着用やワクチン接種証明の提示は求めない方針をとり、新型コロナウイルス感染への安全対策ルールを設けずに開催する見通しとなっている。

「UKゲームエキスポ2022」は英バーミンガムで現地時間6月3日から5日まで開催が予定されている。海外メディア『ダイスブレーカー』によると、公式サイトのFAQページには、先日まで「現時点では、今年度のイベントで新型コロナウイルスの陰性証明を提示する必要はございません」と記載されていたが、現地時間5月4日以降はFAQページ自体が削除されており、代替する安全対策ルールなども告知されないままだという。

これを受けて、イベント関係者が主催側に説明を求める事態となっている。イベントに作品の出展を予定していたデザイナーのティム・バレル・サワードは、イベントの公式ツイッター・アカウント、ならびにイベント・ディレクターのトニー・ハイアムズにメッセージを送ってマスクの着用等の安全対策を講じない理由を問い合わせた。その結果、「現段階で英国政府および現地の行政による指示が発令されていないため」という回答がトニー・ハイアムズから寄せられたという。

「UKゲームエキスポ」の主催者は昨年のイベントでも、新型コロナウイルス感染への安全対策は講じない方針を表明していた。

「UKゲームエキスポ2021」では当初、マスクの着用やソーシャル・ディスタンスの強制、抗原検査の実施および陰性証明の提示が出展者と参加者に対して義務付けられていなかった。また、参加人数の上限も設定されておらず、当時の運営ガイドラインには「UKゲームエキスポは法的義務のない要件を強制しません」と明記されていた。

ところが、それから1週間も経たぬうちに新型コロナウイルスの感染対策に関する注意事項を発表し、来場者は英・国民保健サービス(NHS)が発行する陰性証明の提示と、会場内でのマスクの常時着用を義務付けられることになった。さらに、会場ではソーシャル・ディスタンス対策としてテーブルや通路の間隔が広げられ、安全な対人距離が確保されることになった。

ゲームイベントと新型コロナウイルスの世界的な流行をめぐっては今年4月に世界最大のゲーム見本市「E3 2022」の開催中止が正式に発表されている。

その他のニュースとして、エレクトロニック・アーツは2023年初旬に「大型IP」タイトル、「(パートナー企業との)協業タイトル」、「リメイク作品」、「スポーツゲーム」の未発表4タイトルをリリースする予定だと発表している。

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