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『ニューヨーク・タイムズ』が、1日1問の英単語当てゲーム『ワードル』の5月9日の正解を「胎児(fetus)」から別の単語に変更していたことを明らかにしている。現地時間5月2日には米連邦最高裁から「人工中絶の権利に関する意見書」の草案が明らかになっており、変更はこれを受けたものと見られる。『ワードル』は事件報道から距離を置き、純粋に楽しめる場にするという方針の下で運営されている。今回の意見書は1973年に行われた中絶を合法とする「ロー対ウェイド裁判」の内容を覆すものとなっており、大きな注目を集めている。

『ニューヨーク・タイムズ』紙は5月9日付けの記事で『ワードル』の5月9日の正解が「胎児」となっていることについて「最近の大きなニュースと密接に関係している単語が正解として表示」されているが、それは「更新前」のものだと説明している。さらに、5月9日の正解が「胎児」になったのは偶然であり、決して意図的なものではないとしており、『ワードル』の正解は全て2021年の段階で登録済みと説明している。

同紙は「胎児」という単語が5月9日の正解として登録されていることに先週の時点で気付き、正解を別の単語に変更したものの、変更が反映されなかったケースがあったと述べている。

「ブラウザのウィンドウを更新していれば、変更前のヴァージョンが表示されることはありません。ところが、ユーザーの中にはウィンドウを更新しない人もいて、その場合は変更が反映されず、古いバージョンのパズルが表示されてしまいます」

『ニューヨーク・タイムズ』紙が5月9日の『ワードル』の正解を「胎児」から別の単語に変更したのは、現地時間5月2日に人工中絶の権利に関する米国連邦最高裁判所の多数意見をまとめた判決の草案が報じられたことが理由と見られている。米政治ニュースサイトの『ポリティコ』は現地時間5月2日に、この草案を入手したと報道している。

草案は公開される数日前まで何度も草案が練られ、票のやりとりが行われるため、最高裁の判決は最終的なものではない。しかし、もしこの画期的な判例が覆ることになれば、人工中絶は米連邦での権利とは認められず、各州が中絶を禁止したり制限したりすることが可能となる。

ゲーム業界では、バンジーとダブル・ファイン・プロダクションズがこの草案に対して抗議しており、中絶を選択することは人権の一部であるとする姿勢を示している。他にも音楽業界やエンターテインメント業界でも、人工中絶を支持する声が多く上がっている。

バンドのザ・リグレッツはツイッターで各州の合法的中絶を求める基金のリンクと共に次のように述べている。「大多数の男性の投票から自分たちの身体を守るためにこうしなければいけない事実に苛立っていますし、胸を痛めています。私たちが支持しているものは分かってもらえるでしょうが、中絶は誰もができるべきです」

その他のニュースとして、現在開発が進められているアクション・ゲーム『ゴッサム・ナイツ』のプレイステーション・ストアでの説明欄が更新されており、「4人までのPS Plusオンラインプレーヤー対応」と説明されているのが発見されている。このことから、同作は4人プレイ用のオンライン機能が追加されると見られている。

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