米プロレス団体のWWEは現地時間5月5日に発表した2022年第1四半期の業績報告のなかで、同団体をテーマにした「RPG作品」の開発に向けて提携企業と新たなパートナーシップを締結したと発表している。
パートナーシップに関する具体的な情報は開示されなかったが、WWEのブランド統括マネジャーであるステファニー・マクマホン・レヴェックは「近日中に(パートナーシップの締結を)正式発表する予定です」とコメントしている。WWEをテーマにしたプロレスゲームの代表作『WWE 2K』シリーズには既にRPGの要素やストーリーモードが搭載されていることから、今回の発表は団体やゲームのファンにとって意外性はないかもしれない。
ステファニー・マクマホン・レヴェックは各種モバイル・ゲーム・アプリの収益が好調なことも報告しており、「2Kゲームズ並びにスコープリー社と提携してリリースした『WWE スーパーカード』と『WWE チャンピオンズ』の売り上げは、引き続き好調に推移しています」と説明している。
また、新たな契約の下に制作されると見られている「RPG作品」がモバイルゲームとなるのか、もしくは家庭用ゲーム機・PC向けにリリースされるのかは、現時点では不明となっている。
5月5日に実施された投資家向けの業績報告ではさらに、ゲーム分野での収益が大きな話題の1つとなった。前作『WWK 2K20』がリリース当初からバグとパフォーマンスの低さに悩まされ、レヴューサイト『メタクリティック』の総合評価が43点に終わったのに対し、最新作『WWE 2K22』は2021年版のリリースを見送ってファンの意見を取り入れ、より多くの時間をかけて開発したことで「レヴューでは高評価を獲得し、商業的にも成功を収めた」という。
同タイトルの売り上げは順調とのことで、ステファニー・マクマホン・レヴェックは次のように述べている。
「ゲームエンジン改良のため(2021年版の)リリースを見送って1年余りをかけて、顧客やファンの声に耳を傾けてテイクツー・インタラクティヴ傘下の開発スタジオと協力しながら期待を上回る作品を提供しました。その結果、信頼を取り戻すことができました」
なお、『NME』は『WWE 2K22』に「5つ星中3つ星」を付けて、「シリーズの2021年版リリースを見送る要因となった前作『WWE 2K20』に比べてはるかに良い」と評価している。
その他のニュースとして、アクションRPG『ゴッサム・ナイツ』について、プレイステーションの作品ページで最大プレイヤー4名でのオンライン協力プレイが可能なことが示唆されている。
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