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ユービーアイソフトの創業者であるイヴ・ギユモ氏の一族が、苦境に陥った同社の買収を検討している米国の投資会社と経営権をめぐって対立している。ユービーアイソフトは『アサシン クリード』シリーズや『ファークライ』シリーズの開発を手掛けている。

ある投資会社がユービーアイソフトを買収する準備を進めており、ユービーアイソフトを36年以上前に創業し、議決権付き株式の22.3%を保有しているイヴ・ギユモ氏の一族を同社から追放すると示唆してたことが2022年4月に報じられていた。

イヴ・ギユモ氏の一族は反対する意思を示しており、投資会社のうちの1つと連携することを希望していると報じられている。

ユービーアイソフトが買収のターゲットになるのは今回が初めてではなく、2016年にはフランスのメディア通信企業であるヴィヴェンディが買収に乗り出していたが、ユービーアイソフトはこれを退けていた。

ここ数年、ユービーアイソフトはいくつかの問題を抱えており、買収の可能性は以前から指摘されていた。2020年には社内でセクハラや暴行疑惑の告発が相次いでおり、この問題によって数人の社員が辞職したことについて同社は謝罪している。

また、ユービーアイソフトはNFT(非代替性トークン)のプラットフォームの導入を検討しているが、これはゲーマーや同社の社員の間でさえも論争の的になっており、NFTの導入方針に不満を持つ社員も多い。

『ゲームズ・インダストリー・ドット・ビズ』の2022年2月の報道によると、ユービーアイソフトの創業者であるイヴ・ギユモが同社の売却の可能性について示唆していた。

イヴ・ギユモは投資家を対象にした会計年度末の電話会議で「私たちは常に、ゲームのプレイヤー、従業員、株主といった利害関係者らの利益を考えて決断してきました」と述べ、「それゆえにユービーアイソフトは独立を維持できたのです。私たちは人材、業界内で占める位置、強力なIPのポートフォリオを所有しています。もしも買収の申し出があれば、取締役会はすべての利害関係者らのために見直しを行います」と続けている。

ユービーアイソフトの買収と同様のことが昨今のゲーム業界で多く見られている。例として、マイクロソフトがアクティヴィジョン・ブリザード社の買収を発表しているほか、ソニーは米ゲーム開発会社のバンジーを、米ゲーム会社のテイクツー・インタラクティブはモバイル向けゲームを開発するジンガを買収している。

その他のニュースとして、ステルス・アクション・ゲーム『ヒットマン』シリーズの声優らが同ゲームシリーズ内での彼らのお気に入りの「暗殺方法」を語っている。

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