Photo: Minecraft

NGO団体「クライメート・リプレイ」がNFTなどデジタル資産のより良い活用方法を示す提言書を掲載して、ゲーム業界の安易なNFTの導入に警鐘を鳴らしている。「クライメート・リプレイ」は『マインクラフト』の開発元であるモージャン・スタジオの開発者が中心となり結成されている。

「クライメート・リプレイ」はゲーム関連の技術を使用して気候変動などの社会問題の改善に取り組んでいる。公式サイトでは「NFT・デジタル資産の指針」を公開しており、ゲーム産業全体をあげて「持続可能で社会的責任と公正さをすべての人に実現する未来」に向けて様々な活動を行っている。 

クライメート・リプレイはこの指針を通して、「常にプレイヤーと地球環境のことを第一に考えてゲームを制作していくこと」をゲーム制作に携わる人々に呼びかけている。

「NFT・デジタル資産の指針」の冒頭では次のように書かれている。「NFTやそのほかのデジタル資産について、すでに様々な開発スタジオが導入を考えていると思いますが、NFTを『もし(導入するとしたら)』という仮定ではなくではなく『いつ(導入するか)』という実行に移そうとしている段階にあります」

さらに、ゲームが持つ社会的な重要性について次のように書かれている。「ゲーム・プレイヤーの人口は何十億にものぼります。これほど多くの人々に行き渡っている媒体は他にありません。それに伴って、(ゲームが担う)責任も増してきています。ゲームには人々を繋げ、感化して、創造力を駆使して問題解決に取り組み、団結して障害を乗り越えたり人々の喜びを生み出していく力があります」

「先の見えない現代社会において、ゲームは我々に希望を与えてくれます。創造力を駆り立て、住んでいる場所にかかわらず世界中の人々と繋がったり、お金など現実世界のしがらみから私たちを解放する手助けをしてくれるはずです」

「しかし現状では、NFTをはじめとするデジタル資産の扱い方は、私たちの理想とは逆の方向に向かっています。デジタル資産の価値は人工的に作り出された希少性とそれに乗じる投機によって生み出されており、(そのやりとりには大量の電力を消費してCO2を排出するなど)現実世界の資源が(私利私欲のために)浪費されています」

さらにブロックチェーン技術をゲームに導入するにあたって、次のように提言している。「社会や地球環境への影響に配慮しつつ、ゲームプレイやコミュニティに確かな価値をもたらす場合のみ導入するべきです」

クライメート・リプレイの公式サイトでは、NFTやデジタル資産の取り扱いに関して全部で7つの指針が掲載されている。指針や賛同の署名はこちらから。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfG1vsGqUJ-Cm2HzMqVfQCL_DEx2lXeDlkLAnNGdWHmuJlwMw/viewform

次のように説明している。「この指針に署名することで、すでに署名した他のゲーム・スタジオとの協力を示すだけでなく、まだ署名していないスタジオにも後に続くように呼びかけることになります。この問題(NFTなどの取り扱い方)が重要であると思うなら、その思いを広めるために是非署名してください」

その他のニュースとして、モージャン・スタジオはライヴ・ストリーミング配信『マインクラフト・ナウ』の配信を4月28日に予定しており、新登場するモブ「アレイ」の情報などが公開されるという。

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