Photo: Activision Blizzard

アクティヴィジョン・ブリザード社がセクシャル・ハラスメントを隠ぺいしていたとして株主が集団訴訟を起こしていた件について、米国連邦地方裁判所は原告の主張を裏付ける証拠が不十分だとして棄却したことが明らかとなっている。

昨年7月、アクティヴィジョン・ブリザード社は従業員へのセクシャル・ハラスメント疑惑に対してカリフォルニア州公正雇用住宅局から提訴されており、8月には同州から厳しい調査を受けたが、同社はこの事実を隠ぺいしていたとして株主たちが訴訟を起こしている。

当時、株主たちはアクティヴィジョン・ブリザード社が「虚偽や誤解を招く発言をしたほか、差別、男性優位の職場文化の蔓延、人事部の『不誠実な対応』といった数多くの疑惑を隠ぺいした」と主張していた。

現地時間4月21日付けの『ゲームズ・インダストリー・ドット・ビズ』の報道によると、米国連邦地方裁判所は今回の集団訴訟を「明確な証拠に欠ける」として棄却している。一方、裁判官は訴状内容の不足が補われるのであれば、株主たちは30日以内に訴状を修正した上で再提出することができると説明しており、次のよう述べている。

「原告は、被告が各役職においてセクシャル・ハラスメントや差別が社内で蔓延していることを把握していたはずだという主張に関して裏付けに必要な事実を立証していません」

今回の判決を受けて、アクティヴィジョン・ブリザード社の広報担当者は「原告の主張を裏付けられないという裁判所の判決に当社は満足しています」とコメントしている。

アクティヴィジョン・ブリザード社は2021年9月にも、社内でセクシャル・ハラスメントが蔓延しているとして米国雇用機会均等委員会から提訴されていたが、今年3月に1800万ドル(約23億円)を支払うことで和解が成立している。しかし、同社とカリフォルニア州公正雇用住宅局の訴訟は続いている。

当局はアクティヴィジョン・ブリザード社について「『男性優位な職場文化』が存在し、女性従業員は数多くの性的な発言や誘いを受けたり、身体への不要な接触が発生するなどさまざまな形でセクシャル・ハラスメントの被害を受けている」と主張している。

関連情報として、カリフォルニア州公正雇用住宅局で本件を担当していたチーフ弁護士のジャネッタ・ウィッパーが解任されたことが今月初めに報じられている。彼女のアシスタントであるメラニー・プロクターはこれに抗議して辞職しており、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムと彼の事務所がアクティヴィジョン・ブリザード社との訴訟に繰り返し干渉してきたことを明らかにしている。

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