Photo: Riot Games

ライアットゲームズは『ヴァロラント』の次期アップデート「パッチ4.08」で、圧倒的な力を持つエージェント「ジェット」のダッシュ・アビリティーを大幅に弱体化すると発表している。

パッチノートによると、今後は「ジェット」のアビリティー「テイルウィンド」の発動時に、2段階のキー入力が必要になるという。具体的には1回目のキー入力後から12秒以内にキーを再入力することで、ダッシュが発動するようになる。なお、「テイルウィンド」のチャージはダッシュまたは時間経過によって消失するが、2回キルすると回復するという。

『ヴァロラント』の開発チームは「ジェット」の「テイルウィンド」がプレイにもたらしていた様々な影響を把握しているという。例として、従来の「テイルウィンド」の発動には前提条件がなく、自由にバトルを回避できるようになっていた。

このプレイパターンは「ジェット」特有のもので、特に高ランク帯のマッチやプロリーグでは「相手(他のエージェント)に極度のプレッシャーをかける」ことを可能にしていたという。

開発チームは「テイルウィンド」のこの特性について、他のエージェントが遵守している『ヴァロラント』の戦略サイクルから外れてしまっていると危惧したことから、「ジェット」の攻撃力は可能な限り維持したまま、守備力を極端に強化するダッシュ能力を抑える方向での調整を決定している。

開発チームは「パッチ4.08」で予定されている「ジェット」の弱体化についてパッチノートで次のようにコメントしている。「エージェントを弱体化した際によく聞かれるのが、なぜ他のエージェントを強化するという方法を取らなかったのか、という質問です」

「ジェットのアビリティーは、他のエージェントと比べても圧倒的な強さを誇っており、ゲームの核となる戦略サイクルを脅かすものとなっていました。そのようなアビリティーに他のエージェントの能力を合わせるのは、危険だと判断しました」

一部のエージェントに合わせて他のエージェントを強化する試みは短期的な解決策にしかならず、『ヴァロラント』で重視される戦略サイクルへの遵守を脅かすことになると説明している。開発チームは次期アップデート後も「(ジェットを選ぶプレイヤーたちが)適正な判断でアビリティーを利用することで、以前に匹敵する強さと俊敏性を感じられる」ような調整を行うとプレイヤーに約束している。

なお、「パッチ4.08」の配信日時は今後発表される見通しとなっている。

その他のニュースとして、セガは『ソニック』シリーズの初期4作品をリマスターした『ソニックオリジンズ』の発売日が6月23日に決定したと発表している。

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