スクウェア・エニックスの代表取締役社長、松田洋祐が『週刊現代』2022年4月16日号に掲載されたインタヴューの中で「日本人が欧米のゲームを真似してもいいものはできない」とコメントしている。
松田洋祐は『週刊現代』の連載コーナー「社長の風景」の第537回に登場するとスクウェア・エニックスの今後の展望について「海外市場は大切なのですが、海外向けに開発すればいいわけではありません」と語っており、次のように説明している。
「今、ゲームの市場はグローバル化しています。以前は国内市場が大きかったのですが、現在は中国やアメリカの次に甘んじているのです。グローバルでも認められなければビジネスになりません」
「しかし面白いことに、日本人が欧米のゲームを真似してもいいものはできないのです。モンスターの絵も、映像や音声の効果もどこか日本的になります。そして、これが日本のゲームの良さであることを世界中のプレイヤーが知っているのです」
スクウェア・エニックスはこれまでに『ライフ・イズ・ストレンジ』シリーズや『トゥームレイダー』シリーズ、『マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』等の国外タイトルのパブリッシングを国内外で担当してきた一方で、自社スタジオでは『ファイナル・ファンタジーVII リメイク』、『ファイナル・ファンタジーXIV』、プラチナゲームズと共同開発した『ニーア オートマタ』、『オクトパストラベラー』といった数々のJRPG作品を生み出してきた。
同社では一貫して国内の開発スタジオや委託先で自社タイトルを手掛けていることから、冒頭の松田洋祐のコメントはこうした自社IPについて述べたものだと考えられる。
松田洋祐はまた「遊ぶことは、人が人である証だと思います」と語っている。「人は遊ぶ生き物—ホモ・ルーデンスであるといわれる通り、エンタテインメントがないと、心が死んでしまうのではないかと思うのです」
その他のニュースとして、『ファイナル・ファンタジーXIV』のディレクター兼プロデューサーである吉田直樹は「パッチ6.1」の土地抽選販売で生じたバグについて「慎重な調査と対応を進めて参ります」と公式サイトで説明している。
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