任天堂は京都市の本社に隣接する市有地を取得し、研究開発(R&D)を強化するために新たな開発棟を建設予定であることを発表している。
同社は4月12日に公式サイトのIRニュースで市有地の取得について発表しており、敷地面積は約1万平方メートル、入札額は50億円であることを明らかにしている。この市有地は資器材・防災センターとして利用されていたが、京都市は2021年12月から土地の有効活用事業者を募っていた。
新たな開発棟「任天堂 本社第二開発棟(仮称)」は12階建ての鉄骨造で、2027年12月ごろに竣工する予定となっており、任天堂が発表した「研究開発の強化」は自社タイトルのゲーム開発や技術開発の強化を指すと見られている。公式発表によると、本社第二開発棟は現在の本社開発棟と本社ビルの間に建設予定となっており、地図に赤色で場所が示されている。
任天堂は現在、事業拡大に注力しており、今年2月には過去40年にわたって同社のゲームソフトの開発に携わってきた株式会社SRDを子会社化することを発表している。
任天堂はSRDの子会社化の目的について「今般、SRDを子会社化することにより、同社の経営基盤を強化し、ソフトウェア開発のリソースを将来にわたって安定的に確保することができ、また開発効率の向上も見込まれることから、SRDの全株式(同社が保有する自己株式を除く)を取得することといたしました」と説明している。
今後の見通しについては「SRDの子会社化が任天堂に与える影響は軽微」としており、2022年4月1日時点で株式取得が完了している。
SRDは1982年に現・京都事業所を任天堂社屋内に新設してゲーム開発の受託事業を開始して以来、『ゼルダの伝説』シリーズ、『あつまれ どうぶつの森』、『Wii Fit』、『スーパーマリオ64』といった任天堂を代表するゲームの開発に携わってきた。
その他のニュースとして、ライアットゲームズは『リーグ・オブ・レジェンド』の世界を舞台にした大規模多人数型オンラインゲーム(MMO)が「リリースされない可能性がある」ことを明らかにしている。このタイトルは2020年に開発中であることが報じられていた。
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