Photo: Crystal Dynamics

『トゥームレイダー』シリーズが「アンリアル・エンジン5」を採用した最新作を開発中であることが明らかとなっている。4月6日にYouTubeでライヴ配信された「ザ・ステート・オブ・アンリアル 2022」で発表されている。

同シリーズのエグゼクティヴ・プロデューサーを務めるダラス・ディッキンソンは開発チームが「アンリアル・エンジン5」を採用したゲーム開発に携われることを誇らしく思うと語っており、次のように述べている。

「この新たな『アンリアル・エンジン』はストーリーとゲーム体験のレベルアップを実現します。本日、当社が『アンリアル・エンジン5』を採用した『トゥームレイダー』シリーズの最新作の開発に着手していることを発表でき、胸が躍ります」

「当社の目標はファンの皆さんがクリスタル・ダイナミックスと『トゥームレイダー』シリーズに求める高品質なシネマティック・アクション・アドベンチャー・ゲームをお届けするため、現実に限りなく近いクオリティを追求することです。皆さんと一緒に新たな旅に出られることを楽しみにしています」

クリスタル・ダイナミックスはアクション・アドベンチャー・ゲーム『アベンジャーズ』を手がけたことで知られており、3月末に同タイトルの大型アップデートを配信している。

また、同社の公式サイトの求人情報にはプロダクション担当をはじめ敵キャラクターのデザイン担当やアニメーション・ディレクターまで幅広い職種が掲載されており、『トゥームレイダー』の次回作が開発の初期段階にあると推測できる。なお、ほとんどの職種の応募要項には「『アンリアル・エンジン』での開発経験」と記載されている。

一方、現時点で『トゥームレイダー』シリーズの最新作となる『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』は2018年にリリースされたリブート版の3部作の1つであるものの、その制作はクリスタル・ダイナミックスではなく、アイドス・モントリオールが手掛けていた。

プロデューサーのダラス・ディッキンソンは2021年に設立された新たなゲーム開発スタジオ「クリスタル・サウスウェスト」を率いており、『ING』は昨年5月に「新スタジオはクリスタル・ダイナミックスが手がける過去の作品および今後のタイトルすべてに大きく関わることになるでしょう」と報じている。ダラス・ディッキンソンが『トゥームレイダー』シリーズの最新作を制作するにあたって新スタジオの責任者を退任しているのか、もしくは別の事業と兼任しているのかは明らかにされていない。

クリスタル・ダイナミックスは現在、FPSゲーム『パーフェクトダーク』シリーズの最新作の開発に取り組んでいるが、Xboxゲーム・スタジオの子会社であるイニシアティヴ社が主要開発会社として制作しており、クリスタル・ダイナミックスが開発の支援を担当しているという。

関連ニュースとして、エピック・ゲームズは配信イベント「ザ・ステート・オブ・アンリアル 2022」で「アンリアル・エンジン5」がリリースされたことを発表している。また、昨年公開された映画『マトリックス』の世界を舞台にしたゲーム『マトリックス・アウェイクンズ:アンリアル・エンジン5・エクスペリエンス』で街並みを再現するために使用されたサンプルも同社の公式サイトからダウンロードすることができる。

その他のニュースとして、マイクロソフトは4月に「Xboxゲーム・パス」に追加されるタイトルを海外向けに発表しており、アドベンチャー・ゲーム『ライフ・イズ・ストレンジ:トゥルー・カラーズ』は現地時間4月12日に登場することが明らかとなっている。

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