Photo: GSC Game World

ウクライナのゲーム開発会社であるGSCゲーム・ワールドがキエフのスタジオをチェコのプラハに移転させる見通しであることが明らかとなっている。GSCゲーム・ワールドは新作FPS『ストーカー2:ハート・オブ・チェルノブイリ』の開発元として知られている。

チェコのニュースサイト『ヴォルテックス』は、GSCゲーム・ワールドはチェコでの事業の立ち上げを既に申請済みだと報じている。

『ヴォルテックス』の記者であるパヴェル・ドブロフスキーによれば、拠点の移転に伴って、同社の「全スタッフ」がチェコに移動して働くようになるという。

チェコ・ゲーム開発者協会の議長を務めるパヴェル・バラクは『ヴォルテックス』に次のようにコメントを寄せている。

「先週の初め、GSCのスタジオから当協会に、チェコや近隣諸国への移転を検討していると連絡がありました。法律面や雇用に関わる件で我々の支援が必要とのことでした」

パヴェル・バラクは、同協会は「戦火から逃れ、ゲーム業界で仕事を継続したいと考えているスタジオや個人を支援する」方針であると続けている。

ロシアのウクライナ侵攻により、これまでに650万人以上がウクライナ国内で避難生活を強いられており、GSCゲーム・ワールドの開発スタッフにも影響が及んでいる。

現地時間2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻を開始したことを受けて、同社は「困っている(ウクライナの)人たちを助けてください」とゲーム業界に関わる人々に向けて、協力と寄付を募るメッセージを投稿している。その後、公式YouTubeチャンネルで新作ゲーム『ストーカー2:ハート・オブ・チェルノブイリ』の開発を延期することを発表している。

さらに現地時間3月14日、同作品の予約および販売をロシアで行わない方針を明らかにしており、また、ゲームタイトルの「チェルノブイリ」をウクライナ語の発音に由来する表記へと変更することも発表している。

その他のニュースとして、アメリカのゲーム開発会社のアリーナネットはMMORPG『ギルドウォーズ2』で新規プレイヤー向けにシーズン1を再び実施するほか、拡張コンテンツ第4弾を現在開発中であると発表している。

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