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『ニューヨーク・タイムズ』が非公式サイト『ワードル・アーカイヴ』の閉鎖を要請し、現在は使用できない状態になっている。同サイトは1日1問の英単語当てゲーム『ワードル』で過去に出題された問題がプレイできるようになっていた。

『ワードル』では24時間ごとに1問、出題されることが特徴の1つとなっている。3月16日には連続出題回数が270回目となったことを記念して、過去に出題されたパズルが『ワードル・アーカイヴ』に一覧で表示され、無料で挑戦できるようになっていた。

ところが現在、『ワードル・アーカイヴ』を運営するメッツガー・メディア・プロジェクトは公式ウェブサイトで次のような声明を発表している。「『ワードル・アーカイヴ』をご利用いただきありがとうございます。皆様の素敵なコメントやフィードバックのおかげで、このサイトをより良いものにすることができました」

「しかし、残念なことに『ワードル』運営元の『ニューヨーク・タイムズ』から『ワードル・アーカイヴ』を閉鎖するよう要請を受けました」

現在、英単語当てゲームは様々なバリエーションが登場しており、『ワードル・アーカイヴ』の開発チームも独自のワード・ゲーム『ワード・グリッド』を開発している。

『ワードル』はもともと個人開発者のジョシュ・ワードルが妻のために作ったもので、今年初めに『ニューヨーク・タイムズ』が「7桁前半(数億円)」の価格で買収していた。

買収時の発表では『ワードル』を「当面の間は、新規および既存のプレイヤーに無料で提供します」と告知していたが、『ニューヨーク・タイムズ』紙の有料会員数を増やす手段として使われるのではないかと言われており、最終的には有料会員制に移行するとみられていた。このため、一部のユーザーはオフライン版として保存している。

ジョシュ・ワードルによると、オリジナル版のゲームのライブラリには1万2千語の単語が読み込まれており、7年間は毎日違う「お題」が出題されるように設定されていたという。

しかし『ニューヨーク・タイムズ』は買収後「登録済の単語のリストを大幅に変更した」と報じられていた。

『ワードル』が一般公開されると、テイラー・スウィフトをテーマにした『テイラードル(Taylordle)』や、表示された国のシルエットをヒントにその国名を当てる『ワールドル(Worldle)』、緊迫したバトルロイヤル形式のスピンオフ作品『スクワブル』などの模倣タイトルが次々と生み出されてきた。

最近では、アメリカのロックバンド「ウィーザー」のリヴァース・クオモが、自身のバンドの過去の作品を基にした類似のゲーム『ウィーズル』を発表していた。

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