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アクションRPG『エルデンリング』のディレクターである宮崎英高が最新のインタヴューで無事に発売を迎えた現在の心境を語っている。

『週刊ファミ通』2022年3月10日号で公開された「ディレクター・インタヴュー」によると、宮崎英高は現在の心境を訊かれて「本作に限らず、過去のタイトルすべてでも同じですが、あまり気持ちのいい時間ではありませんね……ほっとしているのは確かですが、いろいろと不安のほうが大きいので。いつまでたっても慣れません」と語っている。

また、“総力戦”ともいえる過去最大規模の作品に挑戦できたのは「優秀な、任せることのできるスタッフが育ってきた」ことが(制作の)きっかけになったと語っている。「正直な話、本作は最初の想定よりも大きな、また複雑なものになってしまったのですが、スタッフは皆期待に応え、制作を支えてくれましたね」

一方で、戦闘や探索に『隻狼:シャドウズ ダイ トゥワイス』のエッセンスを感じるという指摘に対しては、「本作と『SEKIRO』の制作は並行していたので、『SEKIRO』からの直接的なフィードバックはあまり多くありません。ただ、ディレクターはどちらも私なので、相互に影響を及ぼし合っていたのは確かです」と答えている。

『エルデンリング』の世界観はファンタジー小説『氷と炎の歌』等で知られるジョージ・R・R・マーティンの書き下ろした「神話」がベースとなっており、宮崎英高はそれらが作品にもたらす影響について次のように語っている。「マーティンさんの神話は、開発のごく初期の段階から存在し、さまざまな刺激を我々に与えてくれました……その神話は、神秘とともに、複雑で興味深い人間関係を描いており、我々が作るもろもろに、歴史とも呼ぶべき重層的な深みを与えてくれました。重要な敵キャラクターのデザインや、マップの意匠、NPCの設定などに、それを感じてもらえればうれしいですね」

宮崎英高によると、ジョージ・R・R・マーティンに『エルデンリング』の「神話」の執筆をオファーした時点では物語の具体的なコンセプトは決まっておらず、「黄金樹」などのモチーフも存在していなかったいう。「当初は『リング』とは呼ばれていませんでしたが、エルデンリング的な存在と、それが砕けるという契機のイメージは、お話ししたかと思います。ただし、それはあくまでも抽象的な概念として話され、黄金樹などの具体的モチーフは、そのころはまだ存在していなかったと思います」

また、『エルデンリング』の物語をプレイヤーが紐解く上で開発側が工夫したことを尋ねられると、次のように説明している。「本作における物語の語りかたの基本的な方針は、『ダークソウル』シリーズと変わりません。テキスト情報は断片的に提示され、ユーザーさんの頭の中でつながる、あるいはユーザーさんに想像してもらうことを意図しています……そうした理由は、まずゲームプレイそのものが、ユーザーさんの物語になってほしいからです。ただ、NPCの会話などは、過去作よりは率直になっていると思います」

『エルデンリング』の関連ニュースとして先日、データマイニングによってフィールド上に巨大アリーナ(闘技場)が発見されたことから、今後PvPモードを搭載したダウンロードコンテンツがリリースされる可能性が示唆されている。

その他のニュースとして、任天堂は「昨今の世界情勢」を鑑みてシミュレーションゲーム『アドバンスウォーズ1+2 リブートキャンプ』のヨーロッパ向けのリリースを無期限に延期することを発表している。この措置は現在も続くロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けたものと見られている。

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