Photo: CD Projekt Red

ロシアのウクライナ侵攻が激化するなか、ポーランドのゲーム開発会社であるCDプロジェクト・レッドはロシアとベラルーシ市場での自社ゲームの販売を停止すると発表している。

同社は3月3日に公式ツイッター・アカウントを通じて発表しており、デジタル版についてはゲーム配信プラットフォーム「グッド・オールド・ゲームズ(GOG)」でのゲームの配信を停止し、パッケージ版についてもパートナー企業と協力して販売を停止していくという。

公式ツイッター・アカウントでは次のように英語で発表されている。「CDプロジェクト・グループはウクライナの人々と共に、ロシアに対して毅然とした態度で臨みます……我々は政治団体ではありませんし、目指しているわけでもありませんが、我々企業が力を合わせることで、一般の方々の心も動かすことができると確信しています」

「今回の決定により、ウクライナへの侵略に関係のない現地ゲーマーにはご迷惑をおかけすることになりますが、こうすることで、いま欧州で起こっている問題により多くの注目を集められればと考えています。祖国のために戦う皆さん – 負けないでください!」

ゲーム業界ではウクライナを支援する動きが活発化しており、EAスポーツは現地時間3月2日に、サッカーゲーム『FIFA 22』およびアイスホッケーゲーム『NHL 22』から、ロシア代表チームとロシアの全クラブを削除すると発表し、さらに「当社の他のゲームでの変更・調整も検討中」であることを明らかにしている。

また、ロシアによる軍事侵攻が継続していることを受けて、ウクライナのゲーム開発会社であるGSCゲーム・ワールドは3月2日に公式YouTubeチャンネルで新たな動画を公開して、『ストーカー2:ハート・オブ・チェルノブイリ』の開発を延期すると発表している。

その他のニュースとして、今年の英国アカデミー賞ゲーム部門では、ローグライクTPS『リターナル』とアドベンチャー・ゲーム『イット・テイクス・ツー』が最多となる8部門でノミネートされていることが明らかとなっている。

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