Photo: United Archives GmbH/Alamy Stock Photo

米オークションサイトで1998年に限定配布された「ポケモンカード」が約90万ドル(およそ1億300万円)で落札されたことが明らかになっている。ポケモンカードの落札額としては過去最高額となる。

『コタク』によると、「ポケモンイラストレーター」と呼ばれるこのカードは1998年に限定配布されたプロモ―ションカードで、2月10日に米オンライン・オークションサイト「ゴールディン・オークションズ」に出品されていた。

現在、落札者は公表されていないが、2021年1月に37万5千ドル(約4300万円)で売却されたポケモンカードの落札額を上回っている。

「ポケモンイラストレーター」はホログラム加工が施されており、イラストには「ピカチュウ」の生みの親として知られるキャラクター・デザイナー「にしだあつこ」本人による「ピカチュウ」と「ヒトカゲ」が描かれている。カード上部には「イラストレーター(ILLUSTRATOR)」と表記されており、世界で39枚しか配布されていないという。

このプロモーションカードが商品ではなく、1997年から1998年にかけて開催された「ポケモンカード ゲーム イラスト コンテスト」の賞品であり、にしだあつこ本人のイラストが使用されている点が希少価値を高める要素となっている。

近年、ポケモンカードは高額で取引されており、2021年1月には希少な「カメックス」のポケモンカードが36万ドル(約3700万円)で落札されている。このカードは任天堂がプレゼンテーション用に生産した、わずか2枚しか存在しないカードのうちの1枚だった。

プレゼンテーション用のカードは「英語表示のポケモンカードをメディアで紹介するためのテスト・プリント」として生産されたもので、希少価値の高いものとなっている。

さらに、2021年には新型コロナウィルスの世界的な感染の拡大に伴ってポケモンカードの価格が急激に上昇している。テキサス州ダラスを拠点とするヘリテージ・オークションズのジョー・マッダレーナは「新型コロナが流行し始めた頃、X世代やミレニアル世代といわれる30代~40代の人たちがやることを探しており、ポケットモンスターで育った多くの男女がポケモンを再開しました」と語っている。

ポケモン関連のニュースとして、株式会社ポケモンはシリーズ最新作『ポケットモンスター スカーレット』と『ポケットモンスター バイオレット』を「2022年冬」にNintendo Switchで世界同時発売することを発表している。この発表はポケモン公式YouTubeチャンネルで2月27日に公開された情報番組「ポケモンプレゼンツ」で行われた。

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