Photo: FromSoftware

ゲーム・クリエイターの宮崎英高がインタヴューの中で、ゲームでは死を恐れず試行錯誤を楽しんでほしいと語っている。宮崎英高はフロム・ソフトウェアの代表取締役社長であり、『ダークソウル』や2月25日にリリースされた『エルデンリング』の生みの親として知られている。

宮崎英高はアメリカの『ニューヨーカー』誌のインタヴューでゲームデザインに関する自身の考えを次のように述べている。「私は腕の良いゲーマーではなく、ゲームの中でよく死んでいます。私の作品では『自分のミスが原因でゲームの中で死ぬとしたら、どう楽しめるか』を追求していきたいと思っています」

彼は自身が手掛けるゲームが万人向けでないことも承知しており、「難しすぎると感じる人には申し訳なく思います」としながらも「逆境を乗り越えた時の達成感をできるだけ多くのプレイヤーに体験してもらえれば」とも語っている。

また、宮崎英高はゲームの難易度に関する質問は興味深いとしながらも、フロム・ソフトウェアのゲーム作品において難易度の設定は非常に重要であると述べている。「我々は常に進化し続けており、我々のゲームでは困難こそがゲーム体験にとって重要だと考えています。だから、難易度を下げるつもりはありません。それが我々のアイデンティティなのです」

『エルデンリング』では、TVドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズの原作者として知られるアメリカの作家ジョージ・R・R・マーティンが世界観の構築に携わっているが、宮崎英高はジョージ・R・R・マーティンが手掛けたのは世界観のみで、脚本ではなかったと言及している。「我々のゲームでは、ストーリーは常にプレイヤーにとって意味や価値のあるものでなければならないと考えています」と宮崎英高は述べており、次のように続けている。「もしマーティンがゲームのストーリーを書いていたら、その考えから外れてしまうかも、と私は不安になったでしょう。開発中のゲーム・システムに縛られることなく、彼には自由に書いてほしかったのです」

その他のニュースとして、対戦型ドッジボール・アクション・ゲーム『ノックアウトシティ』について、現地時間6月1日より基本プレイ無料に移行すると公式YouTubeチャンネルで発表している。同作はこれまでエレクトロニック・アーツが販売を担ってきたが、今後は開発元であるアメリカのヴェラン・スタジオがセルフパブリッシング(自主販売)を行うという。

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