Photo: Nintendo

世界最大規模の格闘ゲーム大会「エボリューション・チャンピオンシップ・シリーズ」、通称EVOの運営チームは、今年度の大会「EVO2022」の競技種目に『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ作品が含まれなかったことを明らかにしている。

EVOでは『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ作品のeスポーツ大会が2007年以来、毎年開催されてきた。

2月26日、EVOの公式ツイッター・アカウントには次のような声明が投稿されている。「任天堂が我々とのこれまでの取り組みを、今年は見送る判断を下したことを残念に思います。いつかまた、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のコミュニティの祭典を任天堂と共に開催できればと思います」

任天堂が今回参加を見送った理由については明らかにされていない一方で、ニンテンドー・オブ・アメリカは2021年11月、eスポーツ団体のパンダ・グローバルと提携して『大乱闘スマッシュブラザーズ』の公式チャンピオンシップ大会を2022年に北米で開催することを発表していた。同大会は任天堂が公認するeスポーツ大会となり、大会の参加者は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』と『大乱闘スマッシュブラザーズ DX』をプレイして競い合うことになる。

昨年3月、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントはEVOを運営元から買収したと発表していた。これを受けて任天堂は昨年8月、『IGN』で「我々は『大乱闘スマッシュブラザーズ』大会のオンライン・オフラインイベントの今後を計画するにあたり、引き続きEVOとそのほかの機会を吟味していきたいと思います」と述べており、今回の決定はその「吟味」の結果によるものと推測される。
 
また、海外メディア『コタク』の調査によれば、2020年7月の時点で『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズのコミュニティのメンバー50人以上が「性的ハラスメントを受けたことがある」と明かしていたという。2020年度のEVOはオンライン形式での開催が予定されていたが、その後開催中止が発表されていた。

当時『BBC』の報道でも取り上げられたように、EVOの運営元の社長だったジョーイ・キュラーは「性的ハラスメント」の疑いで告発されて、すべての役職を離れる事態となっていた。任天堂はEVOの大会運営には携わっていないとした上で、メディアに対して次のような公式コメントを発表している。

「ゲーム大会のコミュニティで明らかになったことに関して、強い懸念を抱いています。断じて容認できることではありません」

「すべての暴力、ハラスメント、虐待を非難し、被害者に寄り添う立場を明確にしてまいります」

その他のニュースとして、『エルデンリング』のディレクターを務める宮崎英高が『ニューヨーカー』誌のインタヴューに応じ、「プレイヤーが倒されても楽しいと思えるようなゲームを制作していきたい」と語っている。

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