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任天堂は過去40年にわたって同社のゲームソフトの開発に携わってきた株式会社SRDを子会社化することを発表している。

任天堂が2月24日に公式サイトで公開した「株式会社SRDの子会社化に関するお知らせ」によれば、SRDは「約40年にわたり当社のゲームソフトウェア開発に深く関わり続けている開発会社です」と紹介されている。

SRDは1982年に現・京都事業所を任天堂社屋内に新設してゲーム開発の受託事業を開始して以来、任天堂を代表するゲームの開発に深く携わってきた。『ゼルダの伝説』シリーズでは『ブレス オブ ザ ワイルド』や『時のオカリナ』をはじめ、ほぼ全タイトルの開発に参画している。そのほか、『あつまれ どうぶつの森』、『Wii Fit』、『スーパーマリオ64』などのゲームソフトも開発している。

任天堂はSRDの子会社化の目的について次のように発表している。「今般、SRDを子会社化することにより、同社の経営基盤を強化し、ソフトウェア開発のリソースを将来にわたって安定的に確保することができ、また開発効率の向上も見込まれることから、SRDの全株式(同社が保有する自己株式を除く)を取得することといたしました」

また、2022年4月1日に買収が完了する予定で、今後の見通しについては「本子会社化が当社の業績に与える影響は軽微です」とコメントしている。

任天堂が外部スタジオを買収することは珍しく、直近では2021年1月に『ルイージマンション3』の開発元であるネクスト レベル ゲームズを買収している。

ゲーム業界では2022年に入ってから大型の買収が相次いでいる。マイクロソフトはアクティヴィジョン・ブリザード社を約687億ドル(約7兆9000億円)で買収することをアメリカ現地時間1月18日に発表しており、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントは『デスティニー』シリーズを手掛ける米ゲーム開発会社のバンジーを36億ドル(約4100億円)で買収すると現地時間1月31日に発表している。さらに現地時間1月10日には、米ゲーム会社のテイクツー・インタラクティヴがスマートフォンやタブレットなどのモバイル向けゲームを開発するジンガを127億ドル(約1兆4600億円)で買収することを発表している。

ゲーム業界での大型の買収は今後も続く可能性があり、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントの社長兼CEOであるジム・ライアンはバンジー買収発表後に次のようにコメントしている。「今後も期待してください。買収がゴールではなく、プレイステーションはまだまだこれからなのです」また、テイクツー・インタラクティヴの最高経営責任者であるストラウス・ゼルニックはジンガの買収発表後に開催された投資家向けの会議で次のように発言している。「買収案についてですが、当社はこれからも(その他の企業の)買収を検討していく予定です」

その他のニュースとして、1993年のシューティング・ゲーム『ドゥーム』に収録されているフレーム(映像)の画像が、1枚1枚ツイッターに投稿されていくアカウント「ドゥームスクロール・ドゥーム・ボット」が登場している。このアカウントの投稿には「ドゥーム・スクローリング(SNSに没頭してネガティヴな情報ばかりを収集する行為)」を断ち切る効果が期待されている。

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