ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントは開発中の「プレイステーションVR2」のヘッドセットと「プレイステーションVR2・センス・コントローラー」の最終デザインを初公開している。
プレイステーションの公式ブログで公開された「プレイステーションVR2」のヘッドセットとコントローラーは共に丸みを帯びたデザインとなっている。プラットフォーム・エクスペリエンス部門のシニア・ヴァイス・プレジデントである西野秀明はヘッドセットのデザインについて「丸みを帯びた形は、プレイヤーがヴァーチャルリアリティの世界に入ったときに感じる360度の視界を表現しました」と説明し、「リビングルームに溶け込むようなスタイリッシュなデザインであることに加えて、使っていることを意識せずにゲームの世界に没入できる」ヘッドセットの制作を目指したと語っている。
開発チームはヘッドセットの制作にあたって人間工学に基づいたデザインを重視し、頭部のサイズにかかわらず誰もが快適に使用できるよう検証を重ねたという。また、ヘッドセットのスコープ部分と顔の距離を調整するためのスコープ調整ボタンが搭載されている。
他にも、両目のレンズ間距離をプレイヤーの目の間隔に合わせることができるレンズ調整ダイヤルに加えて、ヘッドセットの振動用モーターといった新機能が追加されているが、スマートなデザインにすることで軽量化に成功している。ヘッドセットには通風孔が設けられており、デザインを担当したシニア・アート・ディレクターの森澤有人はこの仕上がりに満足していると語っている。
「プレイステーションVR2のデザインに取り組み始めた頃、まず注力したのはプレイステーション5で実現したような、換気効率の高い設計でした。VRタイトルに没入しているときにレンズが曇ってしまわないように、通風孔を設けるというエンジニアのアイディアから始まり、最終的なデザインでは、スコープの上面と前面の隙間に小さな空間を設けることで、効果的な換気を実現しています」
さらに、プレイステーション5本体やデュアルセンス・コントローラーのデザインにあしらわれたシェイプスロゴ(△〇×☐)も「プレイステーションVR2」のヘッドセットのバンド前後に採用されている。
また、ソニーは以前から4K HDRディスプレイ、プレイヤーの動きや視線で操作を可能にする「インサイド・アウト・トラッキング」機能、ヘッドセットが振動することでよりリアルな感覚が頭部に再現される「プレイステーションVR2・センス・テクノロジー」など数多くの新機能を搭載すると告知していたが、今回の発表でもこれらの情報が盛り込まれている。
「プレイステーションVR2」の具体的なリリース時期は未定だが、ソニーは今後さらに詳細を発表していくとしている。
その他のニュースとして、フロム・ソフトウェアはアクションRPG『エルデンリング』のリリースに先駆けトレイラー動画を公開していた。同タイトルは2月25日にリリースされている。
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