『ストリートファイターV』は最新のアップデートでゲームのオプション設定にあった「ステレオ音声」に変更する項目を削除してしまったため、目の不自由なプレイヤーはゲームをプレイできない状態になっているという。
ゲーム内の音声は最新のアップデートでモノラルのみに変更となっており、目の不自由なプレイヤーは従来のようにステレオ音声を有効にした状態でのプレイができなくなっている。『ストリートファイターV』は充実したステレオ・サウンドにより、目の不自由なプレイヤーもこの格闘ゲームでの対戦を楽しめるようになっていた。
モノラルの音声は一つの音源から発せられるように設計されおり、ステレオの音声は多方向からの音源により立体感のある音が生み出されるように設計されている。ゲーム内の全音声を一つの音源に変更したことが、目の不自由なプレイヤーにとっては問題となっている。
ブラインド・ウォーリアー・スヴェンは2月22日にツイッターでこの問題について次のように注意を呼びかけている。「PCに新しいパッチをインストールしてトレーニング・モードでプレイしてみたら、攻撃、ヒット、ジャンプ、ブロック、ボイスなどの全キャラクターの効果音がモノラルになっているのを発見しました」
Please, @streetfighter @capcomfighters or anybody else at Capcom. I just installed the new patch on my pc, went to training mode and discovered that all character sound effects like attacks, hits, jumps, block, voices etc are mono (centered).
— BlindWarriorSven (@SvenvandeWege) February 22, 2021
ブラインド・ウォーリアー・スヴェンは最新版のアップデートについて『NME』に次のように語っている。「これまで『ストリートファイターV』はプレイできる素晴らしいゲームでした。ゲームの90パーセントが良好なオーディオ・キューでカバーされており、私でも質の高いプレイをすることができました」
彼は開発者がこれまで目の不自由なプレイヤーでもプレイできるようにするために行ってきた取り組みについて称賛する一方で、最新版のアップデートに対する不満もあらわにしている。「最新のパッチをインストールした後、ゲームの音声がステレオではなくモノラル・サウンドに変更されていたことに気が付き、ショックでした」
「これにより、対戦中にキャラクター同士の位置がわからなくなり、今までのように質の高いゲーム・プレイをすることが難しいというか、むしろ不可能になってしまいました」とブラインド・ウォーリアー・スヴェンは述べ、この問題は恐らく単なるバグだと確信していると続けている。
『NME』はコメントを求めてカプコンに連絡を取っているが、現時点ではまだ回答を得られていない。
なおカプコンはエピック・ゲームズの『フォートナイト』に『ストリートファイター』を代表するキャラクターのリュウと春麗が追加されることを先日発表していた。
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