プラチナゲームズの稲葉敦志と神谷英樹がNFT事業については「正直、あまり興味がない」と語っている。彼らは2022年1月に同社の代表取締役社長と副社長に就任している。
稲葉敦志は『VGC』のインタヴューでNFT事業に対する持論を述べており、「(NFTは)クリエイターやゲーマーにとってのメリットを感じない」と説明し、プラチナゲームズとしては「現時点では検討していません」と述べている。
稲葉敦志は「確かに今、話題になっていますよね」とした上で「(NFT事業への)機運が高まっている」ことも認識しているが、NFT事業はゲーマーにとってのメリットよりも「ゲーム会社の収益性」ばかり重視されていると指摘している。
彼は「NFTを広めたい人やゲーム会社との提携を考えている人など、彼らの対話は非常に一方的なものに思えます」と述べて、次のように続けている。「儲かるじゃないか!と。でも、それはゲーマーやクリエイターのためになるのでしょうか? 自分の時間を費やすのであれば、私はよいゲームを作ることに貢献したいです」
また、プラチナゲームズの副社長である神谷英樹は同インタヴューで、NFTについて自身も稲葉敦志と同じ考えであることを明かしている。「自分自身はビジネスマンというより、根っからのゲーマーだと思っています」と述べて、次のように続けている。「将来、NFTがゲーマーにとってプラスになるような形で進化していくのであれば、NFT事業に興味を持つようになるかもしれません。でも、現時点ではプラスの部分が見えないんです」
さらに、神谷英樹はインタヴューでコナミデジタルエンタテインメントのNFTの導入方針について触れている。NFT事業を本格化させていることを意外に感じたかという質問に対して、彼は「そうでもないです。コナミは利益が出るのなら迷わずに参入するでしょう」と答えている。
プラチナゲームズはアクションRPG『バビロンズフォール』のリリースを3月3日に控えており、先行体験版が2月25日午後6時から配信される予定となっている。また、神谷英樹は先日公開された『IGN Japan』のインタヴューで2017年に中止となった幻のプロジェクト『スケイルバウンド』の再始動への思いを改めて語っている。
その他のニュースとして、『サイバーパンク2077』の最新パッチ「パッチ1.5」についてプレイステーション4およびPCで不具合が発生していることがCDプロジェクト・レッドの公式フォーラム・サイトで明らかとなっている。開発チームはプレイステーション4版でゲームを起動できない不具合やPC版でゲームが起動時にクラッシュする不具合に最優先で対応しているという。
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