3DSシリーズとWii Uの「ニンテンドーeショップ」がサービス終了へ

Photo: Nintendo

任天堂はニンテンドー3DSシリーズとWii U内のeショップのサービスを「2023年3月下旬」をもって終了する予定であることを発表している。

サービスは段階的に終了していくことになっており、ニンテンドーeショップへの残高の追加は2022年8月30日をもって終了し、2023年3月下旬にはニンテンドーeショップでのダウンロード版ソフト（体験版を含む）や追加コンテンツなどは購入できなくなる。

また、海外向けには現地時間2023年5月23日をもってクレジットカードによる残高の追加を終了することも発表されているが、日本ではすでに2022年1月18日に終了している。

なお未使用の残高については、ニンテンドーネットワークIDとニンテンドーアカウントを連携させてeショップ上で「ニンテンドー3DS/Wii Uの残高とまとめる」ことができるため、サービスが終了する2023年3月下旬まで引き続きニンテンドー3DSシリーズやWii U向けソフトを購入できる。

「ニンテンドー3DSシリーズおよびWii Uの『ニンテンドーeショップ』サービス終了時期に関するお知らせ」を掲載しました。 https://t.co/787ez9pELz

— 任天堂サポート (@nintendo_cs) February 16, 2022

また、2023年3月以降も購入済みソフトや追加コンテンツの再ダウンロード、アップデート、オンラインプレイは可能となっているが、将来的にはこれらのサービスも終了する予定と告知されている。なお、任天堂は「Nintendo Switchファミリーの決済方法に変更はありません」と述べている。

任天堂の公式サイトでは発表に伴いQ&Aも掲載されている。海外向けのQ&Aでは「なぜ、ニンテンドー3DSシリーズとWii U内のeショップのサービスを終了するのですか」という質問に対し、任天堂は次のように回答している。「時間の経過とともに、どの製品でも利用者は減っていきます。これは製品ライフサイクルの一環として自然な流れです」

現在、期間限定の特設サイト「マイ・ニンテンドー3DSシリーズ・アンド・Wii Uメモリーズ」が公開されており、ユーザーはニンテンドー3DSシリーズやWii Uで今までプレイしたゲームなどを振り返ることができる。また、「わたしの思い出ゲーム」では最も遊んだソフトや総プレイ時間などの統計も確認できるようになっている。同サイトへアクセスするにはニンテンドー3DSシリーズやWii UのニンテンドーネットワークIDが必要となる。

一方、ニンテンドー3DSシリーズとWii Uは廃盤となっている旧規格のゲーム機器がなくても様々な懐かしいタイトルをプレイできる貴重なプラットフォームとされている。海外向けのQ&Aでは今回の発表を受けて、レトロゲームの取扱いを懸念する質問が掲載されていたが、現在は削除されている。デジタル情報のアーカイヴを保存しているサービス「ウェイバック・マシーン」によると、削除された質問と回答は次の通りとなっている。

Q：「ニンテンドー3DSシリーズやWii U内のニンテンドーeショップでソフトを購入できなくなれば、旧規格のゲーム機器向けタイトルを購入する場所がなくなってしまいます。ほかの手段でレトロゲームを購入できるようになりますか？　もしその対応が取られないのであれば、理由は何でしょうか？　任天堂にはレトロゲームを購入できる環境を維持し、それらを守り続ける義務があるのではないでしょうか？」

A：「現在『Nintendo Switch Online』の加入者向けに、130本を越える旧規格のゲーム機器向けレトロゲームが配信されており、今後もさらに追加される予定です。また、これらのレトロゲームにはオンラインプレイなどの新機能が追加されていることもあります」

「同サービスはレトロゲームをより多くの方に手軽にプレイしていただける方法だと考えています。これらのライヴラリで、ゲーム歴を問わず多くのプレイヤーにとって懐かしいゲームや聞いたことがある作品に加えて、全く知らない隠れた名作を見つけられるでしょう」

「現時点では、レトロゲームを他の方法で提供する予定はありません」

また、今回のサービス終了を受けて、株式会社ポケモンは有料サービス「ポケモンバンク」を無償化することを発表している。「ポケモンバンク」はニンテンドー3DS向け『ポケットモンスター』シリーズがインターネット上の自分専用ボックスとリンクしたサービスで、ポケモンを預けたり引き出したりすることができるほか、過去作からポケモンを連れてくることもできる。ポケモンバンクは2023年3月下旬から無償化されるが、「限定期間」としており、サービス無償化の終了時期は未定となっている。

その他のニュースとして、ネットフリックスがFPSゲーム『バイオショック』を実写映画化することを発表している。