ゲームクリエイターの藤岡千尋がキャリアの最後に再び開発に挑戦するなら、1996年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオRPG』の続編を作りたいと海外メディアに語っている。
ゲーム情報番組を配信する『ミン・マックス』は、『スーパーマリオRPG』のディレクターである藤岡千尋のインタヴューをYouTubeとポッドキャストで公開しており、任天堂がスクウェア・エニックスと共同開発した『マリオ』シリーズ初のRPG作品『スーパーマリオRPG』の開発秘話や、続編制作への意欲を明らかにしている。藤岡千尋は「『スーパーマリオRPG』の続編を作りたいですか?」と質問されると「はい……作りたいですね!」と感慨深げに答えており、次のように語っている。「ゲームの仕事をして長いんですけど、(『スーパーマリオRPG』の続編を自身のキャリアの)最後の一本としてちゃんと作りたいですね」
また、続編の制作について「(デザイナーとして携わった)『マリオ&ルイージRPG』シリーズではなく、あくまで『スーパーマリオRPG』の続編でしょうか?」と聞かれると「やはり、マリオが1人で冒険する『スーパーマリオRPG』シリーズ(が作りたい)ですね」と答えており、「(自身が担当した『マリオ』シリーズのタイトルでは)最初に作った作品で、思い出もあるので」と説明している。一方で、「具体的なストーリーは決まっていますか?」という質問に対しては笑みを浮かべて「それは内緒です」と答えている。
スーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオRPG』は1996年に日本および北米で発売された後、2008年にWiiのレトロゲーム配信サービス「ヴァーチャルコンソール」のコンテンツに登場していた。当時発売されていた他の『マリオ』シリーズ作品とは一線を画す内容となっており、任天堂とスクウェア・エニックス(当時の社名:スクウェア)が共同開発したことで大きな注目を集めていた。このタイトルは従来のような2Dプラットフォーム形式のゲームではなく、「素早さ」の数値が高い方が先制攻撃できる「ターン方式」の戦闘システムが採用された『マリオ』シリーズ初のアクションRPG作品となっている。
『スーパーマリオRPG』は2017年発売の復刻ゲーム機「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に収録されているが、Nitendo Switch向けのリリースは現時点では未定となっている。
その他のニュースとして、ユービーアイソフトの現社員および元従業員で構成される労働者団体「ア・ベター・ユービーアイソフト」は2月14日にツイッター・アカウントで新たな声明を公開している。声明では先週ユービーアイソフトで社内公開された「グローバル社員満足度調査」の結果への不満が綴られており、「当社の経営陣はたまたま無知なのか、あるいは単に従業員の意見に聞く耳を持たないのか…(労働環境の改善という)明確な要求を繰り返し彼らに説明しなければならない現状に、うんざりしています」とコメントされている。
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