カプコンが『バイオハザード4』にフォトグラファーの写真を無断で使用したとして訴えられていた訴訟で「和解」が成立したことが明らかになっている。
昨年、デザイナー兼フォトグラファーのジュディ・A・ユラチェクはカプコンに対して、彼女の著作物である写真集『サーフェシズ』に収録された写真を『バイオハザード4』に無断で使用したとして訴えを起こしていた。
ジュディ・A・ユラチェクの弁護士が所属するセント・オンジ・スチュワード・ジョンソン&リーンズ法律事務所はカプコンとジュディ・A・ユラチェクが「写真の無断使用をめぐる訴訟で和解に至った」と発表している。
和解に伴って、2月7日にカプコンは訴えの却下を求める申立てを提出している。
ジュディ・A・ユラチェクの写真集『サーフェシズ』は『バイオハザード4』の発売より約9年前の1996年に出版されている。裁判用の資料として提出された証拠書類では『サーフェシズ』と『バイオハザード4』の画像の比較により、『バイオハザード4』にジュディ・A・ユラチェクの画像が無断で使用されたことが示されている。また、この裁判でジュディ・A・ユラチェクは『バイオハザード4』のロゴにも彼女の撮影した写真が使用されていると主張していた。
「他では入手できない唯一無二の写真が『バイオハザード』シリーズの複数のゲーム内の200箇所以上で使用されていることを鑑みれば、(カプコンが)ジュディ・A・ユラチェクの写真集か付属のCD-ROM、またはその両方にアクセスしていたことは明らかです」と主張している。
さらに、見た目が同じであるというだけでなく、『バイオハザード4』に使用されている金属テクスチャーの画像のファイル名が、ジュディ・A・ユラチェクの写真集のCD-ROMに収録されているものと一致していたという。これは、2020年11月にカプコンが被害に遭った、約35万件の個人情報の漏洩を伴う大規模なサイバー攻撃の際に流出した資料から明らかになったという。
ただ、セント・オンジ・スチュワード・ジョンソン&リーンズ法律事務所の声明ではそれ以上の詳細を公表していないため、ジュディ・A・ユラチェクとカプコンがどのような内容で和解の合意に至ったのかは明らかになっていない。
その他のニュースとして、アマゾン・ゲーム・スタジオが手掛ける無料オンラインRPG『ロストアーク』欧米版は2月11日の正式リリースに先立ち、先行プレイのダウンロードが開始されているが、ゲームの人気に伴いアクセスが集中し、発売前にスチームのサーバーがダウンしたという。『NME』ではこのゲームを試してみたいプレイヤーのために、先行ダウンロードや各地域における正式リリースの日程を紹介している。
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