ポリフォニー・デジタルとソニーAIおよびソニー・インタラクティブエンターテインメントは日本時間2月10日、3社合同で開発を行ったレーシングAIエージェント「グランツーリスモ・ソフィー」を発表している。ポリフォニー・デジタルはレーシング・ゲーム『グランツーリスモ』シリーズを手がけることで知られている。
ソニーAIはロボットや人工知能の基礎的な研究開発を加速させるために設立されたソニーグループの子会社で、公式YouTubeチャンネルで「グランツーリスモ・ソフィー ブランドムービー」と題した短いティーザー動画を公開していた。
2月10日午前1時、同社は世界最高峰のプレイヤーを凌ぐドライビングスキルを学習したAI(人工知能)「グランツーリスモ・ソフィー」を発表している。今回発表されたAIは将来的には、3月4日にリリース予定の『グランツーリスモ 7』に今後のアップデートで導入されると見られている。
ファンの間では「グランツーリスモ・ソフィー」はXbox向けレーシング・ゲーム『フォルツァ・モータースポーツ』シリーズに導入されているAI技術「ドライヴァーター」に近いものになるといった噂が浮上していた。「ドライヴァーター」は学習型AIで、世界中のプレイヤーから操縦方法を学習してプレイヤーの対戦相手としてレースに登場することで、相手プレイヤーが実在していなくても、人間のプレイヤーとゲームをプレイしているかのような感覚が楽しめるようになっている。一方、ソニーAIは「グランツーリスモ・ソフィー」について、「世界最高峰のドライバーを凌ぐAIエージェントとなった」と説明している。
その他、ソニー・インタラクティブ・エンターテイメントは2月3日に配信番組「ステイト・オブ・プレイ」を放送し、『グランツーリスモ7』の最新情報を公開している。最新作では400車種を越えるクルマ、34のロケーション、90種類以上のコースレイアウトが登場するほか、100以上のレースイベントが用意されている。
また、『グランツーリスモ』シリーズのプロデューサーである山内一典はメディア向けのプレゼンテーションで新機能の「グランツーリスモ・カフェ」について、『グランツーリスモ 7』の「中心」になるような存在で、簡単なミッションをクリアしていくことで「クルマの歴史や文化に自然と触れられる」ようにデザインしていると語っている。
「『グランツーリスモ7』には膨大なコンテンツが収録されており、ゲームプレイが複雑になっています。『グランツーリスモ・カフェ』はゲーム内でこなす必要のあるミッションを教えてくれる、ロードマップのようなものです。このカフェで入手できる『メニューブック』のミッションは難しいものではありません。『メニューブック』に沿ってミッションをこなしていくことで、クルマの歴史や文化に自然に触れ、『グランツーリスモ 7』の世界をより深く理解してもらえるようになっています」
『グランツーリスモ7』は2022年3月4日にプレイステーション4、プレイステーション5向けにリリース予定となっている。
その他のニュースとして、テックランド社のリード・デザイナーはオープンワールド・アクションRPG『ダイイングライト2 ステイ・ヒューマン』の人気に伴う接続者数の増加により、複数のサーバーで障害が発生していることを明らかにしている。また、XboxシリーズSでは30PFSで動作するよう改善しているものの、同ゲーム機に搭載されているGPUがこの改善作業を妨げていると報告している。
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