コナミデジタルエンタテインメントが『悪魔城ドラキュラ』シリーズ35周年を記念したNFTアート14点をオークション形式で販売したところ、合計でおよそ1800万円の値がついたことが明らかとなっている。これは同社にとってNFTを取り扱う初のオークションとなっている。
同社はNFT公式サイト「コナミ・メモリアルNFT」で『悪魔城ドラキュラ』の35周年アニヴァーサリーNFT」ページを開設しており、過去作のゲームシーンやBGM、新規描きおろしアート等を用いた「悪魔城ドラキュラ」シリーズのNFTアート14点を売りに出している。オークションは1月13日午前7時から1月15日午前11時にかけて、全世界向けのNFTマーケットプレイスであるOpenSeaで開催されている。NFTとはブロックチェーンの技術を使うことで、個人がデジタルデータを資産として所有できるようにする技術で、今まで簡単に複製されてきた映像や画像のデジタルファイルを、楽曲の版権を所有するように管理する仕組みとなっている。
『VGC』によると、1月15日午後9時には14点全てが完売となり、売却額の平均は8500ポンド(約290万円)となっている。
『悪魔城ドラキュラ』の舞台となる「悪魔城」のピクセルアートは、このオークションの最高値19406.21ポンド(約304万円)で売却されている。さらに『悪魔城ドラキュラ サークル オブ ザ ムーン』のアートワークは12000ポンド(約190万円)、そして同シリーズの様々なゲームシーンを集めた約3分間のクリップ動画のNFTは12809ポンド(約201万円)で落札されている。
このオークションはNFTの売買ができるオンライン・マーケットプレイス『オープンシー(OpenSea)』で開催されており、売却された値段の2.5%が手数料に設定されていることから、コナミの取り分は114000ポンド(約178万円)以上にのぼると推測される。ただし、今回のオークションで売却されたNFTは著作権や商標権などの知的財産権は含まれていないため、落札されたNFTが転売されるたびに転売額の10%がロイヤルティ料としてコナミに還元されることになる。
コナミデジタルエンタテインメントは今回のオークションを「最初の」プロジェクトと呼んでおり、今後「コナミ・メモリアルNFT」の一環として他のゲームシリーズのNFTもこのような形で販売し、NFT事業を展開していくものと見られている。
その他のニュースとして、PC版『ゴッド・オブ・ウォー』の開発スタジオである「ジェットパック・インタラクティヴ」は、同タイトルに「DLSS技術(ディープラーニングを利用してGPUの負荷を下げ映像のクオリティを上げる技術)」を搭載した理由を説明している。同スタジオのスティーヴ・トリンは「我々はハードウェアの性能を最大限に活かして、PC画面でも納得のいく高解像度で楽しんでいただきたかった」と説明しており、次のように続けている。「とりあえず自社製の画像スケーラーを用意したのですが、(さらに高解像度にするために)次はDLSSとAMDの画像スケーラーを導入しプレイヤーの皆様が望むような(質の高い)ゲーム体験の実現を目指しました」
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