スチームを運営するヴァルヴ社は携帯型ゲーム機「Steam Deck」を予定通り2022年2月にリリースできる見込みだと発表している。同社は「サプライ・チェーン問題」と「半導体不足」を理由に「Steam Deck」のリリースを当初予定していた2021年12月から2022年2月まで延期していた。
ヴァルヴ社は1月14日にブログ記事「Steam Deck 1月のアップデート」を公開して、「『Steam Deck』の出荷が予定通りであることをお知らせします。世界的なパンデミック、そして供給および配送の問題にもかかわらず、2月末までに出荷を開始できる見込みです」と述べている。
「Steam Deck」のリリース時期は当初予定していた2021年12月から延期されることになったものの、同社は昨年12月に「Steam Deck」を予定通り2022年2月にリリースすると改めて発表し、計画の進捗具合に自信をのぞかせていた。
ヴァルヴ社はゲームの動作確認を「Steam Deck」で行えるよう「開発キットを多くの開発者に送付」していることについても言及しており、「先月には何百もの開発キットが新たに出荷されました」と明らかにしている。
また、公式ブログでは「Steam Deck」と他のゲームとの互換性にも触れており、「入力」、「シームレスな体験」、「ディスプレイ」、「システムサポート」という4つの主要分野を検証し、動作確認を行っていると説明している。
「Steam Deck」自体のテスト作業も順調に進んでいると見られ、昨年12月にはスチームで人気のゲーム「トップ100」のうち、80パーセント以上のタイトルが問題なく動作したことが報じられている。一方、エピック・ゲームズが開発したチート対策ソフトウェア「イージー・アンチ・チート」を搭載しているタイトルについては「Steam Deck」との互換性に問題が生じるのではないかと懸念されており、FPSアクション・ゲーム『ウォーハンマー:ヴェルミンタイド2』の開発者は、これらのゲームを「Steam Deck」で「そのまま動作するのは簡単ではない」との見方を示している。
その他のニュースとして、『フォートナイト』が来週からiPhoneやiPad端末で再びプレイできるようになることが明らかとなっている。iOS版はエヌヴィディア社のクラウド形式のゲーム配信サービス「ジーフォース・ナウ」(ベータ版)経由でプレイできるようになる。『フォートナイト』は2020年8月までiPhoneやiPad端末でプレイできていたが、現時点ではアップルの「アップ・ストア」から削除されている。
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