150本以上の『マリオ』シリーズで「マリオ」などのキャラクターの声を担当してきたチャールズ・マーティネーがインタヴューで「マリオ」の声を演じることになった経緯を明かしており、役作りを一切行わずにオーディションに臨んだ時の事を語っている。
チャールズ・マーティネーはイギリスの雑誌『レトロゲーマー』のインタヴューで「マリオ」の声のオーディションにあたって、何の役なのか事前に知らされていなかったと述べており、「マリオ」だとわかってからわずか数分で象徴的な声を考え出したという。
「私がドアを開けて入っていくと、プロデューサーが出てきてその後ろに機材を持ったカメラマンがいました。私が『こんにちは、役をやらせてもらってもいいですか』と聞くと、プロデューサーは合図を出して『いいですよ、カメラをセットし直すので入ってください。あなたが演じるのは『マリオ』という名のブルックリンに住んでいるイタリア人の配管工で、任天堂という会社のビデオゲームのキャラクターです。『マリオ』の声を作ってストーリーを考えて、私がOKと言うまであなたがやりたいように続けてください』と言われました」
「私は『キャラクターはパックマンをイメージしよう。ストーリーはどうしたらよいだろう? ブルックリンに住んでいるイタリア人の配管工か。{荒い声で}おい、邪魔するな、俺は仕事中だ、と言おう。いや、1日9時間も仕事をしていたら不幸でネガティブな人間になってしまうから、かっこいいイタリア人にしよう。もっと若い男性の設定で食べ物の話をすることにしよう』と考えました」
「そして『アクション!』の声が聞こえると私はマリオを演じました。『こんにちは、僕はマリオだよ。一緒にピザパイを作ろう。君はソーセージを、僕はスパゲッティの準備をすることにしよう。そして、僕がピザを持ったまま君を追いかけて、僕が君を捕まえたら、君はピザを食べないといけないんだ』。まだ、プロデューサーからやめるように言われなかったので、(マリオになりきったまま)知っているパスタを片っ端から作っていきましたが、最後に『話すのをやめてください。ビデオテープがもうありません。ありがとう、また連絡します』と言われました。その言葉を聞いて、もうこれで終わりだ、連絡はこないだろうと思いました」
このインタヴュー記事の全文は『ゲームス・レーダー・プラス』内の『レトロゲーマー』チームのページで公開されている。
その他のニュースとして、CCPゲームズとBBCスタジオは宇宙を舞台としたMMORPG『EVEオンライン』とイギリスのSFドラマシリーズ『ドクター・フー』のクロスオーバー・イベントが現地時間の1月13日から始まることを発表している。
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