電気自動車メーカー「テスラ」社製の一部車両に搭載された「パッセンジャー・プレイ」機能がアメリカ合衆国運輸省(NHTSA)の調査を受けることが明らかとなっている。運転中でもゲームがプレイできる「パッセンジャー・プレイ」機能をめぐっては安全性を疑問視する声があがっていた。
『ロサンゼルス・タイムズ』紙の報道によると、アメリカ合衆国運輸省はテスラの車両所有者から「走行中にもかかわらずゲームがプレイできる」という報告を受けて調査を実施している。『ザ・ヴァージ』によれば、これまでテスラ社製の車両では停車中にのみプレイ可能だったが、2021年の夏に行われたアップデート以降は運転中でもプレイできるようになったという。
アメリカ合衆国運輸省は「パッセンジャー・プレイ」に関する資料を同省の公式ウェブ上に公開しており、この機能が運転者の集中力を妨げ、交通事故の原因となることを指摘してる。「パッセンジャー・プレイ」機能は2020年12月からテスラ社製の一部の車両に搭載されているが、最近のアップデートにより運転中にもプレイ可能となっていたことが、NHSTAが調査を行った理由となっている。
今回の調査はテスラの「パッセンジャー・プレイ」を搭載している4車種すべてが対象となっており、その内容は「テスラのパッセンジャー・プレイが走行中に運転者の注意をそらす危険性について調査する」ものとなっている。問題を提起したアメリカ在住のヴィンス・パットンはテスラ社製の車両を所有しており、「パッセンジャー・プレイ」が走行中にもプレイできることをYouTubeで知り、実際にその機能を試してみたという。
彼は次のようにコメントしている。「いろいろな種類のゲームをプレイできると知った時はとても驚きました。しかし、死亡事故に繋がりかねない。どうかしています」
彼はアメリカ合衆国運輸省に次のような文章を送っている。「走行中に前部座席でビデオを視聴したりインターネットを閲覧できる機能を禁止するべきです。運転の邪魔になる機能を搭載することは、とても危険で無責任な行為です」
最近ではセガが「テスラ」と提携したことを発表しており、今後テスラ社製の車両に一部導入されているディスプレイ・スクリーンで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』がプレイできるようになることが明らかとなっている。
その他のニュースとして、エピック・ゲームズ・ストアではインディ・ゲームの収益が落ち込んでいることが、アップルとの裁判で公開されたデータによって明らかになっている。
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