Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド』と『ポケットモンスター シャイニングパール』ではスピードランの記録争いが激化しており、1時間以内にゲームをクリアするプレイヤーが登場して話題となっている。
同タイトルは2007年発売のニンテンドーDS用ゲームソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』のリメイク版として11月19日にリリースされたばかりとなっている。海外のゲームブログ『コタク』によると、このリメイク版をクリアするには通常で30時間以上を要するといわれるが、スピードランを得意とするYouTuber「ワースター」はわずか1時間以内で全ストーリーをクリアしており、「50分36秒」の記録を樹立したという。
「ワースター」が公開している『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド&シャイニングパール』のスピードランの動画はこちらから。
「ワースター」ことマーク・マッケンジーはストーリーの流れを加速させるテクニックを駆使して記録を樹立している。その一例として、ストーリーの序盤で主人公の名前を数字の「1」と設定して主人公のライバルの名前に迷わず最初の選択肢を選んでいる。また、「話の速さ」を「速い」に設定したり、戦闘中のアニメーションを「オフ」に切り替えることでエンカウント(ポケモンと遭遇して戦闘すること)にかかる時間を短縮したりしているほか、トレーナーとのバトルやエンカウントそのものを極力かわす工夫も見られる。
マーク・マッケンジーは今回のスピードラン達成において不正行為は行っておらず、プレイヤーたちの間で既に検証されている数々の「裏技」を利用することで、同タイトルでのストーリーの必須要素を巧みに回避している。実際に使われた裏技として「メニュー画面を出したまま」、「壁抜け(OoB)」、「トレーナー・メニューを出しっぱなしにする」、「ピッピにんぎょうを使ったバトルのスキップ」、「陸上での波乗り」、「四天王の早期攻略」、「シンオウ地方のチャンピオンと戦わずに殿堂入り」などが動画の概要欄で紹介されている。
一方、ゲーム内でこれだけ多くの「裏技」を利用できてしまうのは不具合が多いためという見方もでき、マーク・マッケンジーは「リメイク版はかなりバグが多いみたいなので、1時間以内のスピードラン達成できました」と述べている。
彼はさらに「今回のランは『完璧』とは程遠い出来だったけれど、このタイトルで1時間を切ったのは僕が最初だと思うので、それに関しては大満足です」と続けている。
なお、今回マーク・マッケンジーが樹立した記録「50分53秒」は、わずか数時間後に別のYouTuber「パルス・エフェクツ(PulseEffects)」に更新されている。「パルス・エフェクツ」の記録は「49分41秒」となっており、マーク・マッケンジーが越えられなかった「50分の壁」を見事に破っている。
その他の『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド&シャイニングパール』の関連ニュースとして、同タイトルに登場する「ミオ図書館」に所蔵された「新刊」に2022年1月にリリースが予定されている最新作『ポケモンレジェンズ アルセウス』に繋がると見られる情報が記載されており、プレイヤーたちの間で話題となっている。この「新刊」にはこれまでの『ポケットモンスター』シリーズに存在していない新たなエリアの名前が記されているという。
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