ニンテンドー・オブ・アメリカはesports団体のパンダ・グローバルと提携して『大乱闘スマッシュブラザーズ』初の公式チャンピオンシップ大会を2022年に北米で開催することを発表している。同大会は任天堂が公認する初のesports大会となる。
大会の参加者は2018年に発売されたNintendo Switch向けソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』と、2001年にゲームキューブ向けに発売された『大乱闘スマッシュブラザーズ DX』をプレイして競い合うことになる。『大乱闘スマッシュブラザーズ DX』は2001年の発売以来、いまなお人気を集めている。
一方、パンダ・グローバルは自社の公式ツイッター・アカウントで、大会期間中は「比較的短い期間」で予選が行われ、本選として「『大乱闘スマッシュブラザーズ』の各タイトルで賞金をかけたチャンピオンシップ」が開催されると説明している。
また、同社は自社の公式ウェブサイトで、コロナの状況が落ち着くまではオンライン形式で予選が行われる予定となっていると説明している。また、この大会は主に米国での開催を予定しているが、海外渡航が緩和される頃には「カナダとメキシコからのプレーヤーのエントリーも検討していきます」と述べている。
現段階ではエントリーできるのはアメリカ、カナダ、メキシコの3ヵ国からのみとなっているが、この2022年の大会が成功を収めれば、将来的には大会の規模をより拡大し、よい多くの国からのエントリーを受け入れることが期待されている。これまで任天堂は『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでトーナメントなどの大会を開催することからは距離を置いていたが、一転して、今回のチャンピオンシップ大会の開催では公式ライセンスを許諾し、賞金付きの公式大会を認め、これまでのスタンスを変えることとなる。2013年に開催された格闘ゲーム大会「EVO」では、主催者がライセンス未取得だったために『大乱闘スマッシュブラザーズ』のライヴ配信の停止を求めるなどesportsの大会などには慎重な姿勢を見せていたが、今回の提携は任天堂にとって新しい一歩を踏み出すことになる。
ニンテンドー・オブ・アメリカのシニア・プロジェクト・マーケティング・マネージャーであるビル・トリネンは「パンダ・グローバルとのパートナーシップはプレイヤーやファンの皆様にとって、ルールのもとで、より楽しく、快適な対戦環境を整えるために、任天堂の次のステップとなります」と語っている。彼は次のように続けている。「パンダ・グローバルのような組織と協力できることを光栄に思います。(これを期に、まだまだ)成長を続ける『大乱闘スマッシュブラザーズ』の競技コミュニティに感謝しながらサポートし、すべてのプレイヤーを試し、磨ける空間を作って行いきたいと思います」
パンダ・グローバルのCEOであるアラン・バニー博士は「パンダ・グローバル社の重要な使命の一つは、新しくエキサイティングなサービスを様々な民間団体やコミュニティに提供することです」と語っており、今回のニンテンドー・オブ・アメリカとの提携については次のように述べている。「任天堂と提携することで、公式ライセンスを取得した『大乱闘スマッシュブラザーズ』のesports大会で対戦できる史上初の機会となります」
任天堂関連のその他のニュースとして、インディ・ゲーム開発会社のウルトラ・ドルフィン・レヴォリューションがWii U向けの新作ゲーム『キャプテンU』を発売することを発表している。開発チームの持ち味を生かしたレトロゲーム風のスタイルを採用しており、Wii Uのデュアルスクリーン機能、タッチスクリーンによる操作、モーション・コントロールなどもゲームを楽しむ要素として活用されており、「独自のテイストやオマージュを加えた内容」となっていると、開発者の公式ツイッター・アカウントで説明されている。
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