マイクロソフトはXboxの発売20周年を記念した全6話のドキュメンタリー番組『パワーオン:ザ・ストーリー・オヴ・Xbox』を現地時間12月13日から複数の動画ストリーミング・サービスで配信することを発表している。
ドキュメンタリーの配信は先日配信されたXboxの発売20周年を記念した番組「Xbox アニバーサリー・セレブレーション」で発表されている。全6話のエピソードで構成されており、初代Xboxの開発に携わった重要人物たちが当時を振り返りながら、Xboxの知られざる誕生秘話が明かされていくという。
「Xbox アニバーサリー・セレブレーション」にはマイクロソフトのプログラム・ディレクターであるティナ・サマーフォードが登場し、およそ3年前に始動したというドキュメンタリーについて「『Xboxの歴史に隠された、人々の胸を打つ物語』に興味を惹かれたことが制作のきっかけとなりました」と説明している。また、ドキュメンタリーの制作にあたって初代Xboxの開発に携わった人々のエピソードをより生き生きと伝えるべく、エミー賞を受賞したドキュメンタリー映画の制作陣と提携したことも明らかにしている。
『パワーオン:ザ・ストーリー・オヴ・Xbox』の予告編には初代Xboxの開発で中核を担った「ダイレクトX」のメンバーとしてオットー・バークス、テッド・ハセ、シェイマス・ブラックリー、ケヴィン・バッカスの4名が登場している。当時マイクロソフトの社員だった「ダイレクトX」の4名はソニー・インタラクティブ・エンタテインメントから発売された「プレイステーション2」の対抗馬として、それまで未開拓だった自社オリジナルの家庭用ゲーム機の開発を推進したという。
今回のドキュメンタリー番組はXbox Oneの制作発表会で起きた愉快なハプニングをはじめ、マイクロソフトが2007年に発表して大きな問題へと発展したXbox 360の不具合、通称「死の赤リング(RRoD:Xbox 360に異常が発生したり、故障した時に点滅する3個の赤ランプを指す)」にも迫る内容になっており、過去20年で同社が経験してきたXboxにまつわる失敗の数々をも振り返る赤裸々な内容になると見られている。ドキュメンタリーではその他にも、大きなサイズ感が話題となった初代Xbox用のコントローラー「デューク」の回顧やFPSゲーム『ヘイロー』シリーズ、サードパーソン・シューティングゲーム『ギアーズ・オブ・ウォー』シリーズ、オープンワールド・レーシング・ゲーム『フォルツァ』シリーズといったマイクロソフトが手掛けた作品の影響も語られているという。
『パワーオン:ザ・ストーリー・オヴ・Xbox』は現地時間12月13日からRoku、YouTube、Redbox、IMDb等の動画ストリーミング・サービスでアメリカ向けに配信が予定されている。また、日本語での配信は現段階では未定となっている。
その他のニュースとして、Xboxの責任者であるフィル・スペンサーは2020年にリリースされたXboxシリーズX/Sの同時発売タイトルとして、343インダストリーズのFPSゲーム『ヘイロー・インフィニット』を掲げたことを後悔しているという。彼は『GQ』のインタヴューで「XboxシリーズX/Sのリリースと同時に『ヘイロー・インフィニット』が登場すると発表したものの、その告知から1ヶ月も経たないうちにタイトルのリリース延期が決まりました」と述べている。なお、『ヘイロー・インフィニット』は2021年12月8日にリリースが予定されており、本日11月16日からはマルチプレイヤー・モードのベータ・テストが開始されている。
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