ベセスダ・ソフトワークスのエグゼクティヴ・プロデューサーであるトッド・ハワードはインタヴューの中で、シリーズ最新作『ジ・エルダー・スクロールズ VI』が前作を超えるには「人々が10年間プレイするようなゲーム」にする必要があると語っている。
トッド・ハワードは『GQ』がXboxの20周年を記念して行ったインタヴューのなかで自身の見解を明らかにしている。同シリーズの開発を手掛けるベセスダ・ソフトワークスは2020年9月にマイクロソフトに買収されている。トッド・ハワードは最新作について、2011年にリリースされた前作『ジ・エルダー・スクロールズ V:スカイリム』から引き継がれる要素や、前作が最新作の開発に与えた影響などについても触れている。
彼は前作の影響について「(開発スタッフに向けて)“みなさん、私たちは前作を越えた作品を制作しなければなりません”と言うとすると、気が狂いそうになります」と発言している。『ジ・エルダー・スクロールズ VI』は10年間プレイできるようなゲームでなければならないと意識してしまうからです。どうすれば10年にわたってプレイヤーを魅了し続けるようなゲームを生み出せるのでしょうか?」
『ジ・エルダー・スクロールズ』シリーズの6作目が長らくリリースされてこなかった背景には様々なプレッシャーがあったことがうかがえる。『ジ・エルダー・スクロールズ VI』は2018年の「E3」で発表され、美しい映像を収録したティザー動画が公開されていたが、内容については明らかにされていなかった。以降も、ベセスダ・ソフトワークスの次回作『スターフィールド』の後にリリースされること以外の情報はほとんど公開されていない。
宇宙を舞台にした次世代型RPG『スターフィールド』は2022年11月11日にXboxとPCで独占販売が予定されていることを踏まえると、ファンたちが『ジ・エルダー・スクロールズ』シリーズの最新作をプレイできる時期は(最短で見積もると)2023年になる。前作のリリースから12年を経たタイミングでのリリースとなるが、延期される可能性もある。
トッド・ハワードは2021年6月の時点では『ジ・エルダー・スクロールズ VI』がまだ開発の初期段階にあると語っていたが、現地時間11月9日には前作が「十分深みのある作品になっているとは言えなかった」と発言していることから、次回作はさらに没入感の高い作品になるように開発が進められていることがうかがえる。
なお、次回作『ジ・エルダー・スクロールズ VI』が2023年にリリースされると考えるのは見通しが甘いとする意見もある。また、『ジ・エルダー・スクロールズ』シリーズの新作が10年ごとの周期でリリースされるとすると、『ジ・エルダー・スクロールズ VII』は2030年代にリリースされることになる。
関連ニュースとして、マイクロソフトはXboxの20周年を記念して、Xboxの起源に迫る新作ドキュメンタリー・シリーズを公開すると発表しているほか、XboxやXbox 360向けにリリースされた70本のゲームが新たにXboxシリーズX/SやXbox Oneの後方互換機能に対応することも明らかとなっている。また、新作FPS『ヘイロー・インフィニット』の本編のリリースに先立ち、マルチプレイヤー・モードのベータ版が本日11月16日に配信されている。
Copyright © 2024 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.