『スーパーマリオ』の生みの親である宮本茂は『スーパーマリオ オデッセイ』に続く3Dの『マリオ』シリーズの次回作の方向性について語っており、任天堂全体のビジネスをどのように展開していくか、その方針についても述べている。
『VGC』によると、任天堂公式サイトの「株主・投資家向け情報」ページで「経営方針説明会/第2四半期決算説明会」の資料とあわせて「質疑応答の要旨」が公開されており、代表取締役社長の古川俊太郎と代表取締役フェローの宮本茂による回答内容が掲載されている。「ゲームソフトの中で、3Dマリオと横スクロールの2Dマリオの違いをどのように考えているのか」という質問に対して宮本茂は回答している。
彼はまず2009年に『New スーパーマリオブラザーズ Wii』を発売した背景を例にして説明している。「当時は、3Dで展開してきた『スーパーマリオ』のシリーズが新しくなればなるほど、複雑になっていったと感じていました」
「『スーパーマリオギャラクシー』(2007年発売)からは、わかりやすい『3D スーパーマリオ』を目指した結果、初めて(のお客様)でもわかる横スクロールの基本マリオとして『New スーパーマリオブラザーズ Wii』が生まれました」
「そしてその後、もっとシンプルな『スーパーマリオ ラン』(2016年に配信したモバイルアプリ)につながっていきました。私たちはソフトウェア開発の際、新しい要素を取り込むと同時に、初めてのお客様にとっても遊びやすいものを目指していました」
宮本茂は次のように説明を締めくくっている。「最近は広い世代の方々に(3Dマリオである)『スパーマリオ オデッセイ』(2017年発売)を遊んでいただけていますので、今後の3Dマリオではより新しい展開を求めていきたいと思います」
一方、古川俊太郎は「次世代ハードの投入タイミングやコンセプトについて」考え方を問われると、Nintendo Switchが現在「ライフサイクルの中盤にある」という認識を示しており、次のゲーム機に関しては「社内でいろいろと検討していますが、その投入時期やコンセプトについては、今日この場でお伝えできないことをご了承ください」と述べている。
その他のニュースとしては、クリスタルを扱うフランスのラグジュアリーブランド「バカラ」と『ポケットモンスター』がコラボレーションしており、「モンスターボール(4万9500円)」や「ピカチュウ(5万5000円)」に加え、世界的に活躍するデザイナーの藤原ヒロシが率いる「フラグメント(fragment design)」がデザインした「ピカチュウ」を模したクリスタル製のオブジェ(308万円、世界限定25個)が販売されている。
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