アルゼンチンの裁判所の判決によりエレクトロニック・アーツ社が『FIFA』シリーズに登場する故ディエゴ・マラドーナのキャラクターを削除しなければならない可能性があることが報じられている。
『ユーロゲーマー』によると、エレクトロニック・アーツは2020年11月に亡くなったディエゴ・マラドーナをゲーム内で使用するにあたり、彼の生前の友人であり、マネージャーでもあったステファノ・セチと商標に関するライセンス契約をしていた。しかし、アルゼンチンの裁判所の判決では彼には故ディエゴ・マラドーナの商標権を取り扱う法的な権限はなかったと判断されたことがスペイン語の情報サイト『インフォバエ』の報道から明らかになっている。
アルゼンチンの裁判所の判決によれば、故ディエゴ・マラドーナの商標権は「サトヴィカ S.A.」という会社が所有しているという。この会社は彼の生前の弁護士であるマティアス・モルラとその義弟のマキシミリアム・ポマルゴにより設立されており、「Diego Armando Maradona」、「El 10」、「La Mano de Dios」など、ディエゴ・マラドーナに関連する名前を昨年8月にブランドとして取得している。
ディエゴ・マラドーナのキャラクターは現時点では『FIFA 21』と『FIFA 22』のゲーム・モード「FIFA アルティメット・チーム (FUT)」から削除されておらず、ゲームで使用可能となっている。エレクトロニック・アーツ社からはキャラクターの削除に関する正式な発表はなされていない。
故ディエゴ・マラドーナは昨年2020年11月にブエノス・アイレスで脳手術を受けたが、退院の2週間後に心臓発作が原因で亡くなっている。享年60歳だった。『ユーロゲーマー』によると、彼の子供たち5人が同氏の所有していた住宅や車などを来たる12月に売りに出すことが明らかになっている。
『FIFA』シリーズに関連するその他のニュースとして、『FIFA 22』で「ノー・ロス・グリッチ」というチート行為を繰り返した3万人以上のアカウントを7日間の利用停止にすることが発表されている。
エレクトロニック・アーツは公式ツイッター・アカウントで「このバグを繰り返し悪用したアカウント数は3万以上になります」と発表しており、「これらのアカウントはオンライン上で7日間利用できなくなるだけでなく、今週開催される『FUTチャンピオンズ・ファイナル』に参加できなくなります」と続けている。
その他のニュースとして、MODを使用したゲーム動画を投稿しているクリエイターのインフェルノ・プラスが改造データを使用して『ヘイロー』に登場する銃器やマップ、マルチプレイヤー用マップなどをアクションRPG『ダークソウル』のゲーム内で使用できるようにした動画が話題となっている。
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